リウマチ科(整形外科)
リウマチ科は、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センターの病棟部門として東京女子医科大学附属青山病院より平成22年3月に移転した、東京女子医科大学病院では、比較的新しい診療科です。膠原病リウマチ痛風センターは、痛風やリウマチ性疾患を専門的に診察できる日本で初めての総合的医療施設として1982年に開設されました。患者数は1日約500名、1か月約1万名で、関節リウマチ、膠原病、痛風の専門外来としては世界最大級であり、同時に関節リウマチ患者に対しては全国で最大数の手術件数を誇る、国内最大級のリウマチ関節外科手術施設でもあります。豊富な症例を有するため、優秀な整形外科医、リウマチ医となるために必要な研修を受けることが可能です。また、当科は日本整形外科学会認定施設、日本リウマチ学会認定教育施設であるとともに、全国的にも数少ない日本手外科学会認定施設でもあります。リウマチ手はとても高度な変形を生じており、機能面と同時に整容面も治療が必要な、やりがいのある興味深い臨床領域です。
リウマチ科研修の特徴は以下の通りです。
- 整形外科(リウマチ整形外科)と内科(膠原病リウマチ内科)の連携が密であり、両者の視点にたった臨床的能力を修得することを目指している。
- 膝、股、肘、肩、手指、足関節、足趾関節などの各種関節に対する、人工関節置換術をはじめとした各種機能再建術を学べる。
- 病棟において周術期の全身管理を学ぶと共に、外来では関節リウマチの寛解導入を目指す最先端の内科的治療も学べる。
- 将来外科系を専攻する際にも有用な、内科的合併症への対応や全身管理を修得することができる。
関節リウマチや変形関節症などの慢性関節疾患は、超長期罹患で徐々に関節に変形をきたし、機能障害を生じる疾患です。当科の研修では、関節全般にわたる知識と技術を修得することを目標としており、これらの慢性関節疾患に対する外来診療、手術的治療、周術期管理を通して、臨床現場で頻度の高い筋骨格系プロブレムへのアプローチ、薬物療法への理解、手術的治療による機能回復、リハビリテーションといった分野で将来有用な知識の基礎を修得しうる内容となっています。
病棟では、指導医やスタッフとチームで診療を行います。指導医とともに患者さんを診察し、教授回診や手術カンファレンスで活発なディスカッションを繰り返し、治療方針を決めていきます。看護師、理学療法士などメディカルスタッフとのチーム医療を行いながら、患者さん一人一人に最適な医療を提供していきます。また、研修中に受け持った貴重な症例は、スタッフの丁寧な指導のもと症例検討会や研究会・学会などで発表します。
将来、リウマチ内科や整形外科医を目指しており、リウマチ科の診療を総合的に学びたい初期研修医で一定期間以上のローテーションを希望する方は、内科系・外科系を包括したカリキュラムを提供することが可能です。
全身が診れるrheumatologistを基礎とする整形外科医をめざして、是非リウマチ科で研修をしてみませんか!充実した指導医、専門医が皆様をお待ちしています!