診療科からのメッセージ

感染症科

感染症は人類が誕生して以来、近代医学が発展した今日においても、命を奪う大きな原因のひとつに他なりません。ところが、わが国では感染症に対する体系的な臨床教育を受ける機会が乏しい現状にあります。

当科は、(1)感染症診療コンサルテーション、(2)院内感染対策、(3)HIV診療、(4)教育を主な業務内容としています。
特に、年間で4,000件を超える感染症コンサルテーションは他に類をみず、最も実践的な臨床教育の場であり、どのような抗菌薬を使うのかということに留まらず、病態把握や診断までのプロセスに重きを置いています。当科の研修過程では微生物や抗菌薬に対する専門性だけでなく、プライマリケアや内科を中心としたEBMに基づくgeneralな知識・経験が要求されます。当科のスタッフ全員が内科の認定・専門医および、インフェクションコントロールドクター(ICD)を取得しており、複数の市中病院での診療経験があります。
当科が診療科ではないこともあり、残念ながら特定の病床を持たず、初期研修で最も重要な医療行為を直接行なう機会は、ほとんどありません。初期研修では診断学・手技を学ぶことが優先され、まず「手が動く」医師でなければならないのは当然のことです。
このため、当科での研修は2年次の1か月間を基本単位とします。1年次での受け入れは現時点では予定しておりません。
1年間の初期研修が終えたなら、当科でEBMに基づいた学習方法を通して得られた知識を再度確認してはいかがでしょうか?

初期研修受け入れ対象者

  • 内科・外科を中心とした全身疾患を取り扱う診療科へ進む希望がある
  • これまでの研修で得た内科、プライマリケアの知識を再確認したい
  • 英語論文によるEBMへの理解を深める意欲がある
  • 学会発表、論文作成のスキルを学びたい

初期研修受け入れ対象者

1か月:内科診療における診断学・EBMの理解、感染症診療の基本が理解できる

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