腎臓内科
腎臓内科での初期研修
腎臓内科では、内科医としての基本技能、エビデンスに基づいた医療の考え方の基本、その土台の上に体液管理、腎疾患の管理について経験し、学習します。また、個々の医師として「患者中心の医療」とは何かを学び、臓器を治療するのではなく、ヒトを治療するための臨床医を目指して、指導医とともにチームを組んで担当患者さんの診療に携わることにより、腎疾患の学習を通して医療全体の奥深さを体験し、学んでいきます。
腎臓の生理的役割および構造上の特徴を理解し、水-電解質、酸-塩基平衡の理解、腎炎・ネフローゼ症候群の病態の理解および診断・治療、慢性腎不全の病態の理解と維持期の治療、慢性腎不全の合併症としての高血圧・動脈硬化の病態・治療、慢性透析の導入期の治療(血液透析、腹膜透析を含む)および維持期の管理、慢性維持透析の合併症の病態理解と治療など、研修医として必要な知識の修得を目指します。週2回の温度版回診では、スタッフと星野教授、もしくは病棟長とのやりとりをみることで、プレゼンテーション能力を学習し、さらに週1回の教授回診では、患者さんの臨床経過と治療方針のプレゼンテーションを実践し、向上させます。
腎疾患の診断に欠かせない腎生検は、指導医とともに病理組織学的な評価を行い、治療方針を決定することで、腎病理の知識を深めていきます。女子医大ならではの豊富な症例は、腎病理学習の場として適しています。
女子医大の特徴として、血液透析・腹膜透析を施行している患者さんの合併症症例が豊富で、短期間で多くの症例を経験し、学習することができます。
担当した疾患について、学内・学外での研究会や学会などで発表してもらい、症例報告として国内誌・国際誌などへの論文の掲載も、積極的に指導する体制が整っています。