画像診断・核医学科
今日の診療において、画像診断は必要不可欠な検査となっています。 従いまして、当科を研修することは、将来、画像診断を志す者だけでなく、多くの診療科の研修において有意義であると考えます。当科を研修し、実際に現場の検査に関わることにより、単に、読影の知識が得られるだけでなく、各検査の適応や注意点、検査の流れなどを理解することができます。画像診断の知識は単に教科書を読めば得られるものではなく、同じ疾患でも基礎疾患の違いや免疫の状態等で所見も異なるため、様々な症例を経験することが重要です。また、実際検査する状況を理解しておくことは、医師となって働き始めた時に、効率よく検査をオーダーしたり、緊急検査の適応を考える上で、大変役に立つと思います。
以下、当科の概要です。画像診断では、単純X線診断から超音波、CT、MRI、血管撮影他の特殊検査など、最新機器と技術を用いて画像診断とIVRを行い、レポートを作成しています。
核医学では、心臓・脳・内分泌その他専門領域と協調して、疾患毎に局所の代謝機能評価を行っています。
また、院内設置のサイクロトロンでポジトロン核種を製造し、PET検査を日常のがん診療と先端研究に取り入れています。さらに、バセドウ病や甲状腺癌、癌骨転移の疼痛、悪性リンパ腫に対するRI内用療法を積極的に行っています。
当院では、各科の高度な専門診療の中で、頻度の高い症例から非常に稀な疾患まで、豊富で多彩な症例を経験することができ、研修施設として短期間で効率よく質の高い教育ができます。また、これらの環境の中で、国際的に通用する臨床研究のチャンスも十分にあります。
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64列CTを搭載しTime-of-flight法が
可能なPET/CT装置 -
超高速で検査可能な
320列CT