泌尿器科
研修医の皆さん!泌尿器科ってどんなイメージをお持ちですか?「性病科でしょ?」「陰部しか診れない医者でしょ?」「おしっこ臭い…」などなど、世間の泌尿器科のイメージをそのままもっている方も多いのではないでしょうか。実際には、泌尿器科で扱う臓器は、副腎、腎、尿管、膀胱、前立腺、精巣、陰茎と、まあ確かにくさいところも扱うのですが(笑)、内科的な側面から外科的な側面まで、実に幅広い疾患を対象にしている診療科なのです。
例えば、泌尿器科では手術といっても、悪性腫瘍手術もあれば、腎不全に対する腎移植、先天性尿路奇形に対する形成手術、女性特有の尿失禁や性器脱に対する手術まで、幅広い手術があります。また、泌尿器科で手術を受ける患者は、泌尿器科で手術適応などの評価をまず自分たちで行ない、その適応決定に基づいて手術を行ない、術後の管理も自分たちで行うという、自己完結型の診療スタイルとなります。
また、手術以外にも近年の高齢化に伴い、排尿障害というのは大きな問題となっており、治療も尿流動態学的な評価を科学的に行ない、内服薬の決定などを行っています。また、EDなども薬物療法が主体となりますし、腎不全治療に対する透析治療や、腎移植患者の管理などは内科的管理が主体となりますので、手術ができなければ勤まらないことは全くありません。
先天性尿路奇形に対する治療では、ほとんど小児が対象となりますし、その反対に高齢者社会における排尿障害や、近年増加急増している前立腺癌など、小児から老人まで対象とする患者も幅広く対象としていることになります。すなわち、泌尿器科ではその専門性についても幅広い選択肢があるということです。特に、私たちの医局は女性医師の割合が全国で一番高い泌尿器科であります。それだけロールモデルが多く、また結婚、出産を機に離職した方は1人もおりません。それだけいろいろな可能性をもっており、自分の状況にあわせて対応が可能であるということです。
1人でも多くの先生方に泌尿器科の魅力をわかっていただき、より多くの先生方と一緒にお仕事ができることを希望しております。