病理診断科
病理診断科では、臨床のあらゆる診療科から依頼される病理検体を扱っています。手術・生検標本として年間12,000例、細胞診検体として年間9,000例が提出され、症例は豊富で、診断病理学を学ぶには非常に適した環境です。研修期間中に病理診断に必要な基礎知識を修得することが目標であり、さまざまな病理学的手法を学ぶことができます。研修医1人について、曜日ごとに1名の指導医がつき、病理診断と報告書の作成ができるように指導します。また、病理医、技師一同、きめ細かな分かりやすい教育を心がけています。
当科における研修医の到達目標は、
- 検体から病理診断に必要な切片の切り出しを適切に行なうことができる。
- メディカルスタッフと協力し、質の高い病理標本の作製をめざす。
- 必要な特殊染色・免疫染色について理解し、適切に選択することができる。
- 臨床情報を十分に把握し、より正確な病理診断が行なえる。
- 指導医とともに、適切な病理診断報告書を作成できる。
- 術中迅速診断の目的・方法を理解し、指導医とともに診断ならびに報告を行うことができる。
- 医療安全管理の基本を理解する。
- カンファランスに参加して、適切な討論をすることができる、です。
これらの目標を達成し、病理診断を通して臨床との連携を考え、使命感と責任感を有する医師となるよう指導します。
初期研修を修了したのち、後期研修(後期研修医、大学院)プログラムに進むことができます。後期研修では、病理診断学に関する幅広い知識を修得し、それらの知識、病理学的手法を臨床医学に応用できる能力をもつ医師を目指します。また、病理専門医、細胞診専門医が取得できます。
当科での初期臨床研修を歓迎いたします。