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未来共創ライフサイエンス分野

概要

先端技術の開発においては異分野融合による共創が重要である。本分野ではバイオマテリアル・再生医療・食料生産・宇宙におけるライフサイエンス研究など複数の分野・技術の融合領域の研究開発を行う。バイオマテリアルは非常に多様であり、医療のみならず食品分野やSDGsへの貢献が期待されている。再生医療に関しては、その進歩により、細胞から組織・臓器を作る研究開発(ティッシュエンジニアリング・オーガンエンジニアリング)が加速しており、将来的には細胞から作製した再生臓器の移植も期待されている。またこれらの組織・臓器は創薬モデル・疾患モデルとしても有用である。さらに、これら再生医療技術を応用した細胞性食品(培養肉)の開発は世界的な食料危機・日本における食料安全保障上の課題の解決策として注目されている。一方、人類の宇宙進出が加速しており、宇宙における食料生産・ライフサイエンス研究も重要な課題となっている。未来共創ライフサイエンス分野では、これらの融合領域について学び、実践することで、未来に向けた共創領域を自ら切り開くことができる研究者を養成する。
 

研究可能テーマ

(1)細胞シート工学を基盤とした立体組織・臓器の構築
(2)新規共創領域の創出(食料生産・宇宙ライフサイエンス研究等)
(3)組織工学技術を用いた骨格筋組織作製技術の開発
(4)移植可能な肝シート組織の構築
(5)細胞シート工学を支援するスマートバイオインターフェイスの開発と応用
(6)機能性細胞シート作製に向けた高分子コーティング技術によるスマート表面の開発
(7)ヒト癌組織モデルの開発

スタッフ紹介

 所長・教授  清水 達也
 特任准教授  原口 裕次
 講師     中山 正道
 講師     秋山 義勝
 講師     小林 純
 講師     高橋 宏信
 助教     菊地 鉄太郎
 助教     吉田 杏美

研究紹介

医理工薬産学連携融合研究の推進 

ティッシュエンジニアリングからオーガンエンジニアリングに向けた研究開発を多面的なアプローチを用い、バックグラウンドの異なる研究者とともに実施しています。
ドナー臓器の移植治療の代替となる治療法の開発を目指しています。また、動物実験の代替となるような立体組織・臓器モデルの開発も行っています。
臓器の創製に向けてはバイオマテリアル、バイオリアクター、自動培養装置など様々の技術開発が必要であり企業からの研究者も一緒に研究を行っています。

医学研究科