歯・口・顎の外傷・骨折
歯の外傷(脱臼)
歯が完全に抜けてしまっても再植することで元通りになる可能性があります。再植した歯は、周りの歯とセメントやワイヤーで一定期間固定します。
軟組織の外傷
口腔外科では、歯茎や口唇、顎や顔面の皮膚の縫合処置を行うことがあります。
顎や顔面の骨の骨折
顔面はいろいろな原因で外傷を受けやすい部位で、上顎骨骨折や下顎骨骨折、頬骨骨折、鼻骨骨折などがみられます。
口腔外科で治療することが多い顔面の骨の骨折は下顎骨骨折です。下顎は顔面の下1/3を占め、転倒、スポーツ、自転車・バイクなどの交通事故、喧嘩などで外力を受けやすい部分です。下顎骨には口を開閉する筋肉が付着しているため、骨折の部位により開口障害を起こすことがあります。
治療法
骨折部位を整復し噛み合わせを回復させます。骨折線の偏位の程度や歯列の状態、全身状態などにより非観血的(手術をしない)もしくは観血的(手術をする)治療を検討します。非観血的治療は顎間固定などを行い、観血的治療では手術で骨折部位を整復して、金属のプレートで固定します。