橋本病
診断
上記のような症状から甲状腺機能低下症が疑われる場合には血液検査によって診断を確定します。
血液中の甲状腺ホルモン(サイロキシンやトリヨードサイロニン)の濃度は低下し、逆に下垂体から分泌されるTSHは増加します。
また甲状腺細胞の成分であるサイログロブリンやペルオキシダーゼに対する抗体が血液中で検出できます。
一般的検査では肝機能障害や、コレステロールや中性脂肪が増加する脂質異常症を示すことがあり、診断のきっかけになることがあります。なお甲状腺機能低下症は橋本病以外にも甲状腺に対する手術や放射線治療、特殊な薬剤の服用などによっても起ります。
また下垂体の病気でTSHの分泌が障害される場合にも機能低下がおこります。