高血圧・内分泌内科のご紹介
特徴
当高血圧・内分泌内科は、1954年に中山光重教授により発足した第二内科をルーツとし、
以来日本でも珍しい内分泌疾患を専門に扱う診療科として、内分泌学の臨床、研究を推進してまいりました。
経験豊富なスタッフが高血圧症と内分泌疾患を診療しています。
主な対象疾患
本態性高血圧、二次性高血圧(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など内分泌性高血圧を含む)、妊娠高血圧症候群、悪性高血圧の他に、下垂体疾患(先端巨大症、プロラクチノーマ、クッシング病、下垂体機能低下症、尿崩症など)、甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、甲状腺腫瘍など)、Ca代謝異常(高Ca血症、低Ca血症)、副腎疾患(副腎腫瘍、アジソン病など)、性腺疾患、低血糖症、肥満症などを主に診察しています。さらに、現代のストレス社会で増加している脂質異常症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症、低HDL血症)、耐糖能障害(2型糖尿病を含む)、摂食異常症(神経性食欲不振症、過食症)や高齢化社会をむかえ増加している骨粗鬆症の診療にも力を入れ取り組んでいます。
※現在、諸般の事情により神経性食欲不振症の初診・紹介患者さんは受け付けておりません。大変ご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
このような病気が疑われた方や全身倦怠感、動悸、高血圧、成長障害、顔貌変化等でホルモンの病気が疑われる方、また原因不明の発熱や体重減少も精密検査をいたします。
特殊外来
血圧と妊娠外来
火曜午後(担当:市原教授)
(以前は妊娠中毒症と呼ばれていた)妊娠高血圧症候群を経験した女性は、そうでなかった人に比べて、その後に高血圧や糖尿病や脳卒中・心筋梗塞になる危険が3倍以上高いことが知られています。当外来では、安心な妊娠出産と母となられる方の生涯を通しての健康を守ります。対象となる方は、
- 血圧が高い、甲状腺の病気がある、腎臓病である、などの理由により妊娠することに不安を抱いている方
- 妊娠中に、血圧が高くなったり、蛋白尿が見つかったり、ホルモン異常を指摘されたりした方
- 出産後に、血圧が高かったり腎臓病やホルモン異常が続く方
です。
男性更年期外来
月・水・木曜午後・土曜午前(担当:市原教授)
最近、元気が出ない、意欲が湧かない、どことなくだるい、そのように感じる男性の方へ。
その症状は、男性更年期が原因かもしれません。簡単な男性ホルモンの測定と体の筋肉量や骨量の計測で診断することができます。きちんと診断できれば、食事や運動療法、お薬で治療が可能です。
いつまでも悩み続けるのは止めて、一度外来を受診してみましょう。
甲状腺専門外来
木曜午後(担当:関助教)
甲状腺は全身の代謝を司る甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺ホルモンが病的に増えたり減ったりすることで、甲状腺ホルモンが多い症状:汗をたくさんかく、よく食べるのに痩せる、動悸、手指が震える等や、甲状腺ホルモンが少ない症状:寒がり、抑うつ、だるい、食欲がないのに太る、声がかすれる等の症状が出ることがあります。また、甲状腺自体が大きくなったり腫瘍ができたりすることがあります。
診察に加えて採血や超音波検査などを組み合わせて診断、治療を行っていきます。