年報2014

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2014年の入院児の統計を表に示す。NICU入院児数は、前年に比べて減少し計169名でした。NICU入院児とは別に、136名の児がGCUに入院となっていますが、これも前年に比べて減少しています。同時期の出生数が699名と前年に比べて100名以上減少したことが影響しています。これは、東京女子医大全体が、マスコミ等で話題となったことが一番大きく影響しています。ただし、この院内出生数の減少は、2015年になってからは著明に改善しています。また、2015年には、NICUを15から18床に増床するので、入院数はさらに増加すると推測されます。

スタッフとしては、楠田 聡、内山 温、中西秀彦、戸津五月、増本健一、首里京子、今井 憲、杉田依里、大野秀子、末永英世、石田宗司、吾郷真子が診療に従事しました。ただし、首里京子は、8月からオーストラリアのメルボルン王立産科病院に留学となりました。さらに、「周産期医療の質と安全の向上のための研究」として、三ツ橋偉子と西田俊彦が研究の支援を行った。一方、前年から研修中のマレーシアのCheong先生が7月末まで滞在しました。2014年の最大のイベントは、第50回日本周産期・新生児医学会を開催したことです。おかげ様で、3400名の参加者があり、盛大に会を終了することができました。改めて関係者の皆様に感謝申し上げます。新生児部門の研究テーマとしては、晩期循環不全の病態解明と予防法の確立、早産児の副腎皮質機能、早産児のビフィズス菌投与を含めた栄養方法の確立、慢性肺疾患動物モデルでの基礎実験、無接触型の心拍呼吸モニタ、等があり、同時進行形式で実施されています。特に、慢性肺疾患のモデルは本学解剖学教室との共同研究であります。また、厚生労働省の研究班事業として、INTACT介入試験を実施しています。一方、八千代医療センター近藤 乾先生、東医療センターの長谷川久弥先生、東京大学の高橋尚人先生、愛育病院の加部一彦先生、聖母病院の猪野雅孝先生、葛飾赤十字産院の三石知左子先生、多摩北部医療センター小保内俊雅先生とは本年も継続して連携をさせて頂きました。

NICU入院数出生体重別(2014年1月1日~2014年12月31日)
出生体重 院 内 (母体搬送) 院 外 人工呼吸管理 死亡退院
-499g 3 1 0 3 0
500-999g 14 0 17 1 1
1000-1499g 28 8 0 16 1
1500-1999g 32 12 1 7 0
2000-2499g 38 16 1 10 1
2500g- 33 7 13 10 0
154 58 15 63 3

NICU入院数在胎期間別(2014年1月1日~2014年12月31日)
在胎期間 院 内 (母体搬送) 院 外 人工呼吸管理 死亡退院
22-23週 4 0 0 4 1
24-25週 4 3 0 3 0
26-27週 12 9 0 10 0
28-29週 12 5 0 9 0
30-31週 20 6 0 12 1
32-33週 17 12 0 4 0
34-36週 44 21 2 13 0
37週- 41 4 13 7 1
154 58 15 63 3