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2007年は母子総合医療センターにとって行事の多い年でした。
5月20日には、第15ハイリスク児フォローアップ研究会を小児保健部門の三科 潤 が、6月2日には第7回新生児栄養児フォーラムを楠田 聡、そして、7月8〜10日には、第43回日本周産期・新生児医学会を仁志田博司が主催しました。
特に日本周産期・新生児医学会は参加者が2500名を超える大きな学会であったため、母子総合医療センターのスタッフが総力を挙げ、全ての学会を成功裏に終えることができました。
NICUの入院総数は前年と大きく変化していませんが、極低出生体重児の入院総数は59名と過去数年増加傾向にあります。NICU入院児の重症度が明らかに高くなっており、スタッフ数の充実が必要な状況が続いています。
一方、極低出生体重児の死亡例は6例と例年以上に多かったのですが、6名中 3名が18トリソミーを合併しており、先天異常のため救命が困難でした。
NICU入院児の多くは院内出生児であり、院外からの入院例は27例にとどまりました。これはNICUが常時満床状態で運営されているため、院外出生児の入院依頼を受け入れることが困難なためです。
新生児部門では母子同室児の管理も実施しており、NICU入院児以外にも約450名の新生児の出生後の管理を行いました。母子総合医療センターの総出生数は近年増える傾向にあり、今後さらに母子同室児も増える見込みです。
新生児部門の研究テーマとしては、心臓超音波検査による新生児心機能解析、早産児の副腎皮質機能、早産児の栄養方法の確立、早産児のNa代謝と生活習慣病 の因果関係解析、新生児神経疾患の画像解析、新生児中枢神経機能の解析等があり、同時進行形式で実施されています。
スタッフとしては、仁志田博司、楠田 聡、内山 温、佐久間 泉、山﨑千佳、小保内俊雅、田村良香、青柳裕之、金子孝之、柳 貴英、鷲尾洋介が診療を担当しました。 また、八千代医療センター近藤 乾先生、東医療センターの大石昌也先生、帝京大学の星 順先生、自治医大の高橋尚人先生、愛育病院の加部一彦先生、聖母病院の猪野雅孝先生と連携し、 NICUを運営しています。