年報2012

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2012年度の入院児の統計を表に示す。NICU入院児数は、前年に比べて増加し計173名であった。さらに、NICU入院児とは別に、164名の児がGCUに入院となった。同時期の出生数が720名であったことから、院内出生児の約45%に新生児医療が必要であった。また、NICUあるいはGCU入院児以外にも約350名の新生児の出生後の管理を行った。

スタッフとしては、楠田 聡、内山 温、中西秀彦、戸津五月、増本健一、鷲尾洋介、首里京子、今井 憲に加え、杉田依里、石田宗司が後期研修医として診療に加わった。

さらに、厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)研究事業「周産期医療の質と安全の向上のための研究」を遂行するため、三ツ橋偉子と西田俊彦が特任助教として研究の支援を行った。

また、4~6月には韓国のソウル大学からSohn先生が新生児医療の研修のために来日した。

一方、八千代医療センター近藤 乾先生、東医療センターの長谷川久弥先生、帝京大学の星 順先生、自治医大の高橋尚人先生、愛育病院の加部一彦先生、聖母病院の猪野雅孝先生とは連携を継続している。

新生児部門の研究テーマとしては、従来から継続中の、心臓超音波検査による晩期循環不全時の新生児心機能解析、早産児の副腎皮質機能、早産児のビフィズス菌投与を含めた栄養方法の確立、慢性肺疾患動物モデルでの基礎実験、無接触型の心拍呼吸モニタ、等があり、同時進行形式で実施されている。特に、慢性肺疾患のモデルは本学解剖学教室との共同研究で、着実に成果が見られている。

NICU入院数(2012年1月1日~2012年12月31日)
出生体重 院 内 (母体搬送) 院 外 人工呼吸管理 死亡退院
-499g 3 2 0 1 0
500-999g 18 11 0 11 1
1000-1499g 22 7 0 5 2
1500-1999g 40 20 2 14 2
2000-2499g 37 10 5 11 1
2500g- 28 5 18 10 1
148 55 25 52 7