あいさつ

挨拶

教授・基幹分野長 瀬尾 幸子
白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性腫瘍は、固形癌と比較すると決して発症頻度の高い疾患ではありませんが、年々増加傾向にあります。以前は不治の病と考えられ、血液悪性腫瘍と診断された患者さん、ご家族の落胆は甚だしいものでしたが、現在は治療の進歩により、治癒する可能性も高まっています。

東京女子医科大学血液内科では、血液悪性腫瘍に対して、遺伝学的評価も行いつつどのようなタイプの病気なのかを明らかにした上で、年齢、合併症、および患者さん・ご家族の気持ちを加味して治療選択を行っております。造血幹細胞移植はもちろんのこと、CAR-T細胞療法や治験を含む様々な治療選択肢を提供しております。また当科では、再生不良性貧血や血小板減少性紫斑病など良性疾患に対する専門医もおり、幅広い疾患に対応しています。

私たちは常に患者さんにとって最善の医療を提供することを心掛けており、患者さん、ご家族の笑顔が私たちの心の支えとなっています。これからも患者さんに「東京女子医科大学血液内科を選んで良かった」と言っていただけるよう努めてまいります。

 

東京女子医科大学血液内科学講座
教授・基幹分野長 瀬尾 幸子