患者さまへ

成長に必要なホルモン

下垂体から分泌される成長ホルモン(GH)は、子供から大人に成長していくために大切なホルモンの一つです。このGHは肝臓や骨の先端近くにある軟骨に働きかけ、それらの場所での成長因子(IGF-I)の産生を促します。成長因子の作用で骨が成長し、身長が伸びていくのです。骨の成長や成熟にはこの他にも甲状腺ホルモンや性ホルモンがかかわっています。 GHの分泌量は1日のうちでも変動し、夜間深い眠りにつく時に最も盛んに分泌ます。GHの分泌を促すためには充分な睡眠をとるとともに、適度な運動と偏りのない食事を心がけましょう。

成長ホルモン分泌不全性低身長症

小児期にGHの分泌が不十分であると著明な低身長になったり、ある時から急に身長が伸びなくなります。GHの分泌不全は逆子あるいは仮死状態で生まれた場合や、下垂体付近に腫瘍が発生した場合におこります。
成長障害の程度は今までの身長をプロットする(成長曲線)とよくわかります。