てんかん外来
担当医
中本英俊(助教)
日本脳神経外科学会専門医
日本てんかん学会専門医
てんかんとは?
てんかんは、およそ100人に1人という発症するという疾患と言われております。一般に子供に多いのではないかと思われがちですが、子供から青年、そして高齢者までどの年代にもみられる疾患です。てんかんは、脳の一部の神経細胞の興奮が周囲脳組織に拡がり、発作症状を呈する焦点発作と、脳全体がいっせいに神経興奮が起こり、発作が起こる全般発作に分類されます。
てんかんの診断
てんかんの診断の基本は、問診、脳波検査、画像検査の三本柱になります。問診は特に診断において重要です。女子医大てんかん外来では、できる限りじっくり患者さま・ご家族からのお話を伺い、前兆(前ぶれ)の有無、意識障害をおこす発作の場合には家族など周囲の方からの情報を伺いたいと思います。ですので初診の際には、ご家族もご一緒に診察に来ていただけますと助かります。脳波検査は、デジタル脳波検査を基本とします。一回の脳波検査で脳波異常が認められない場合もあり繰り返し検査を行う場合や、発作を観察することを目的としてビデオ脳波モニタリングを行う場合があります。なおビデオ脳波モニタリング検査につきましては、関連病院のTMGあさか医療センターにて入院検査を行っております。画像検査はMRIを基本とします。特にてんかんに必要な撮像法がありますのでこちらも、初めててんかんと診断される場合には必ず行っていただきます。
てんかんの治療
てんかんの治療は薬物治療が基本ですが、それ以前に生活習慣の見直しも必要です。てんかんを誘因しやすい、睡眠不足がないか、アルコールを大量にとられていないか、そのようなことを守らない限り発作はなかなかコントロールされません。まずは患者さまと治療についてその点の重要性を認識していただき、その上で薬を服用していただくことになります。お薬については、てんかん分類に基づき最新のガイドラインに照らし合わせ選択することになります。一度服用したら、飲み忘れのないよう必ず処方通りの服用が必要になります。2種類での抗てんかん薬で発作がコントロールできない場合、てんかん外科の考慮となります。てんかん外科については、女子医大関連病院であり、日本てんかん学会認定外科施行施設でありますTMGあさか医療センターにて行います。
外来日
毎週木曜日午後・隔週土曜日(第2・4週):午前