講座沿革
東京女子医科大学脳神経外科学講座は、1969年に脳神経センター脳神経外科として初代喜多村孝一教授の下で開設されました。当時日本初のCTスキャンが導入され、本学脳神経外科学講座は華々しいスタートを切り、非常に活気のある教室運営が進められました。
1992年に高倉公朋教授が2代目主任教授に就任され、ガンマナイフをいち早く導入し多くの脳神経系疾患の治療に多大なる業績を残されました。高倉教授は退任後、本学学長に就任されました。
1998年に堀智勝教授が第3代目主任教授に就任されました。堀教授は、各専門分野の充実を図り、卓越した技量と手術方法により年間1000例を超える治療症例数により全国トップの脳神経外科教室を築かれました。
2009年に岡田芳和教授が4代目主任教授に就任なさいました。岡田教授は先進的な脳血行再建の技術を導入なさり、また手術器具開発の分野でも優れた足跡を残されました。
2015年4月に川俣貴一教授が第5代目主任教授(教授・講座主任)として着任しました。
2019年に開講50週年を迎え、2019年5月25日に開講座50週年記念式典を行いました。
講座紹介
当脳神経外科は、東京都近郊の方々だけではなく、全国からの数多くの患者様を治療しております。年間の手術総数(開頭手術・血管内手術・定位放射線手術)は1000件以上で推移しています。当科の特徴として、脳血管障害、脳血管内治療、脳腫瘍、機能的脳神経外科、小児脳神経外科、脊髄外科、定位放射線治療、神経救急の全ての分野で、専門性をもった医師たちがグループで治療を担当していることが挙げられます。また、必要に応じて脳神経内科や救命救急科、放射線科などの関連各科と連携して治療にあたっております。
豊富な手術症例を中心とした高い手術技術の提供のみでなく、臨床研究や、先端生命医科学研究所や統合医学研究所、基礎医学教室と連携した基礎研究にも力を入れております。
豊富な治療経験と高度な専門性、集学的治療、研究活動をもとに、患者様お一人お一人に適した安全で最高峰かつ最新の脳神経外科治療を提供しております。