取組実績
本学NICUにおける人材養成の実績
- 東京都の総合周産期母子医療センターとして都内および近隣県からの入院依頼を受け入れるとともに、受け入れ後の経過を紹介施設と共有し、当該施設での医療レベルの向上に努めている。
- 3か月に1回新生児蘇生法講習会専門コースを開催し、東京都のみならず全国の医師、助産師、看護師への研修事業を行っている。
- 開催回数は2009年6月現在ですでに6回となり、300名以上の日本周産期・新生児医学会公認の新生児蘇生法認定者を養成してきている。
- 講習会は午前10時から午後5時までのスケジュールで行われる。
- 午前中の講義に続いて午後は新生児の蘇生用人形を使用して、より実践に近い形で実技指導を行っている。
- 実技指導は受講者8名に1名のインストラクターとその補助が付くことにより、講習会終了時には蘇生技術の確実な取得が可能である。
- 全国の大学病院および医療施設より、1年単位の新生児医療研修を実施し、すでに20名近くの新生児科医を地域の病院に紹介している。
- 女性医師支援としては、過去に東京都による離職小児科医師の再就職支援事業(再就職支援研修)下に研修し、その後、年間出産数600の病院で新生児医療を担う人材を育成した実績もある。
- 研修医自身でも臨床判断が可能な環境を整えるため、2007年に標準的治療法および参考にすべき論文をまとめた「東京女子医科大学母子総合医療センター周産期マニュアル」を研修医に配布している。
- 新規に開設されるNICUで勤務する看護師を養成するため、看護師の研修をNICUで行い、新規開設のための人材養成も行っている。
- 近年ハイリスク妊婦のこころのケアおよび出生後の新生児と家族の絆を強めるため、NICU内で働く臨床心理士の役割が重視されている。
- 当センターではお茶の水女子大学および東京大学の臨床心理学の研究生および卒業生を受け入れ、NICU内での臨床心理指導を行っている。
- 当NICUで臨床心理指導の経験を積んだ臨床心理士が他の周産期センターに移り、NICU内での臨床心理指導を続けており、NICU内で勤務可能な臨床心理士の養成を行っている。