お知らせ
2024年10月31日 本院が病院機能評価(3rdG:Ver.3.0・一般病院3)に認定されました
2024年10月31日 文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業」に採択されました
(参考)文部科学省ホームページ
「高度医療人材養成拠点形成事業(高度な臨床・研究能力を有する医師養成促進支援)」
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/iryou/2022001_00015.htm
2024年10月28日 第9回新生東京女子医科大学のための諮問委員会要録を掲載しました
2024年10月23日 新理事長および新学長による「所信表明」記者会見のご案内
2024年10月23日 新理事長選任に関するお知らせ
2024年10月21日 第8回新生東京女子医科大学のための諮問委員会要録を掲載しました
2024年10月18日 【ご報告】新生東京女子医科大学のための学長候補者の選考報告について
令和6年10月18日
各 位学校法人東京女子医科大学
【ご報告】新生東京女子医科大学のための学長候補者の選考報告について
表題の件、新生東京女子医科大学のための学長候補者選考委員会(委員長 大日向 雅美)より報告書が提出され、本日の理事会にて、「新生東京女子医科大学のための暫定学長選任内規」の第4条2項にありますように、選考委員会が推薦した結果を十分尊重し、新体制における学長の選任決議を致しました。併せて本件報告書を公表いたします。
新生東京女子医科大学のための学長候補者の選考報告について
問い合わせ先
東京女子医科大学広報室 阿部
東京女子医科大学広報室 阿部
TEL:03-3353-8112
内線30161
内線30161
2024年10月18日 新学長選任のお知らせ
2024年10月18日 【ご報告】新生東京女子医科大学のための役員・評議員候補者の選考報告について
令和6年10月18日
各 位学校法人東京女子医科大学
【ご報告】新生東京女子医科大学のための役員・評議員候補者の選考報告について
表題の件、新生東京女子医科大学のための役員・評議員候補者選考委員会(委員長八田 進二)より報告書が提出され、本日の理事会と評議員会にて、「新生東京女子医科大学のための暫定役員・評議員選任内規」の第5条6項等にありますように、選考委員会が推薦した結果を十分尊重し、新体制における役員(理事・監事)及び評議員の選任決議を致しました。併せて本件報告書を公表いたします。
新生東京女子医科大学のための役員・評議員候補者の選考報告について
問い合わせ先
東京女子医科大学広報室 阿部
東京女子医科大学広報室 阿部
TEL:03-3353-8112
内線30161
内線30161
2024年10月18日 新理事・監事・評議員選任に関するお知らせ
2024年10月15日 第7回新生東京女子医科大学のための諮問委員会要録を掲載しました
2024年10月11日 本学3病院の病院長選考委員会設置のお知らせ
令和 6年10月11日
各 位
学校法人東京女子医科大学
本学3病院の病院長選考委員会設置のお知らせ
平素より当法人の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。当法人は、令和6年8月の本学第三者委員会調査報告書により公表された一連の不祥事に対する理事会の管理監督責任を明確にすべく、すでに解任された前理事長及び辞任した前学長を除き、現理事会の理事全員が辞任を表明しておりました。
この度、理事長 肥塚直美(東京女子医科大学病院長)、理事 内潟安子(附属足立医療センター病院長)、理事 新井田達雄(附属八千代医療センター病院長)より、病院長の辞任届が提出され、理事会において承認いたしました【令和6年10月11日臨時理事会】。
なお3病院の後任人事につきましては、各病院の「病院長選考委員会」(令和6年10月中旬以降開催予定)にて選任される予定です。新病院長の就任日をもって現病院長は辞任いたします。
皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
問い合わせ先
東京女子医科大学広報室 阿部
TEL:03-3353-8112
内線 30161
TEL:03-3353-8112
内線 30161
2024年10月11日 幕張メッセ「CEATEC 2024」に出展します
2024年10月09日 「モバイルSCOT」サイエンスアゴラ展示のお知らせ
「モバイルSCOT」サイエンスアゴラ展示のお知らせ
2024年10月26日(土)、27日(日)に、 テレコムセンタービルおよび日本科学未来館 (東京・お台場 青海地区)で開催される科学技術振興機構(JST)が主催する「サイエンスアゴラ2024 / Science Agora 2024」にて、本学先端生命医科学研究所先端工学外科(FATS)の取り組みであるモバイルスマート治療室「モバイルSCOTⓇ」をJST-RISTEX(社会技術研究開発センター)およびNTTドコモと共催で展示いたします。デモンストレーションといたしまして、期間中午前11:00および午後14:00よりモバイル戦略デスクを用いた専門医による遠隔模擬手術支援を行います。また協力企業とともにモバイルSCOTに関わる様々な治療・診断ソリューションやロボットを車両内で展示します。ぜひお気軽にお越しください。
【サイエンスアゴラ2024について】
展示会名:サイエンスアゴラ2024
公式HP:https://scienceagora.jst.go.jp/2024/
会期:2024年10月26日(土)~27日(日)10:00~17:00
会場:日本科学未来館 (展示場所)
展示概要:モバイルスマート治療室および遠隔模擬手術支援
【SCOT®について】
「SCOT®」はSmart Cyber Operating Theaterの略で、東京女子医科大学先端生命医科学研究所が取り組んでいる「スマート治療室」です。IoTを活用して各種医療機器・設備を接続・連携させ、手術の進行や患者の状況を統合把握する「戦略デスク」の導入により、手術の精度と安全性の向上を目指します。モバイルSCOTは車両型のスマート治療室です。
【サイエンスアゴラについて】
サイエンスアゴラとは、科学技術振興機構(JST)が主催する、あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場の総称です。 サイエンスアゴラは、異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進する活動の広場です。 この広場に集まる人たちが多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指します。
2024年10月08日 JSTのSOLVE for SDGsにプロジェクトが採択されました
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の令和6年度
「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム ソリューション創出フェーズ」に採択されました
「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム ソリューション創出フェーズ」に採択されました
JSTが2019年度より開始した「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」(略称:SOLVE for SDGs)のソリューション創出フェーズに、東京女子医科大学が主導する研究チームによるプロジェクトが採択されました(採択率10.4%、応募件数67件、採択件数7件)。
1. SOLVE for SDGsについて
「SDGs達成に向けた共創的研究開発プログラム」は、STIを活用して地域の社会課題を解決し、国内外で適用可能なソリューションを提供することを目指しています。コロナ禍を経て社会課題が深刻化している中、「誰一人取り残さない」というSDGs理念に基づき、様々なステークホルダーと共に解決を進める重要性が高まっています。2024年度には67件の応募があり、厳正な選考の結果、7件のプロジェクトが採択されました。
2. 研究プロジェクトについて
プロジェクト名:「ピアサポートの価値創造と普及による新しい医療社会モデル構築にむけた展開」
研究代表者:北原 秀治(東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任准教授)
協働実施者:宿野部 武志(一般社団法人ピーペック 代表理事)
コーディネーター:稲野辺 奈緒子(東京女子医科大学看護学部基礎看護学 講師)
研究分担者:三木 則尚(慶應義塾大学理工学部 教授)
研究分担者:細田 満和子(星槎大学共生学部 教授)
研究分担者:水口 迅(NPO法人みんなのポラリス 代表理事)
研究分担者:葉山 靖明(NPO法人学びあい 副理事長)
プロジェクトの概要:
【解決すべき社会課題・ボトルネック】
「ピアサポート」とは、同じ立場の人同士が支え合うことを指し、それによって1人で抱えていた不安や悩みが軽減され、安心して治療に向き合えるようになる。しかし、ピアサポートの認知不足や社会的な偏見があり、地域支援ネットワークの未整備、そしてその価値が十分に理解されておらず、いまだ多くの疾患当事者が孤立している現状がある。
【提案の概要】
テクノロジーを活用してピアサポートを強化し、その価値を地域住民や関係者に広めることで、疾患当事者の社会参加を促進する。具体的には、当事者団体のエンパワーメントを目的とした教育プログラムやイベントを提供し、ピアサポートの効果を定量的・定性的に評価することで、社会的孤立の解消や医療費削減、教育機会の平等化、雇用促進、メンタルヘルス改善を目指す。メタバースやAI技術を活用してピアサポートをオンライン化し、地理的制約を克服して遠方の患者や移動が困難な患者も参加できる環境を整える。また、AIを用いてピアサポートの効果を可視化し、そのデータに基づいた教育プログラムや支援体制を構築し、患者と医療者の間のギャップを解消することを目指す。
【プロジェクト図】
1. SOLVE for SDGsについて
「SDGs達成に向けた共創的研究開発プログラム」は、STIを活用して地域の社会課題を解決し、国内外で適用可能なソリューションを提供することを目指しています。コロナ禍を経て社会課題が深刻化している中、「誰一人取り残さない」というSDGs理念に基づき、様々なステークホルダーと共に解決を進める重要性が高まっています。2024年度には67件の応募があり、厳正な選考の結果、7件のプロジェクトが採択されました。
2. 研究プロジェクトについて
プロジェクト名:「ピアサポートの価値創造と普及による新しい医療社会モデル構築にむけた展開」
研究代表者:北原 秀治(東京女子医科大学先端生命医科学研究所 特任准教授)
協働実施者:宿野部 武志(一般社団法人ピーペック 代表理事)
コーディネーター:稲野辺 奈緒子(東京女子医科大学看護学部基礎看護学 講師)
研究分担者:三木 則尚(慶應義塾大学理工学部 教授)
研究分担者:細田 満和子(星槎大学共生学部 教授)
研究分担者:水口 迅(NPO法人みんなのポラリス 代表理事)
研究分担者:葉山 靖明(NPO法人学びあい 副理事長)
プロジェクトの概要:
【解決すべき社会課題・ボトルネック】
「ピアサポート」とは、同じ立場の人同士が支え合うことを指し、それによって1人で抱えていた不安や悩みが軽減され、安心して治療に向き合えるようになる。しかし、ピアサポートの認知不足や社会的な偏見があり、地域支援ネットワークの未整備、そしてその価値が十分に理解されておらず、いまだ多くの疾患当事者が孤立している現状がある。
【提案の概要】
テクノロジーを活用してピアサポートを強化し、その価値を地域住民や関係者に広めることで、疾患当事者の社会参加を促進する。具体的には、当事者団体のエンパワーメントを目的とした教育プログラムやイベントを提供し、ピアサポートの効果を定量的・定性的に評価することで、社会的孤立の解消や医療費削減、教育機会の平等化、雇用促進、メンタルヘルス改善を目指す。メタバースやAI技術を活用してピアサポートをオンライン化し、地理的制約を克服して遠方の患者や移動が困難な患者も参加できる環境を整える。また、AIを用いてピアサポートの効果を可視化し、そのデータに基づいた教育プログラムや支援体制を構築し、患者と医療者の間のギャップを解消することを目指す。
【プロジェクト図】
<参考>
※JSTプレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1719/index.html
※JSTプレスリリース
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1719/index.html
2024年10月07日 役員・評議員および学長選考について
令和 6年10月 7日
関係各位
学校法人東京女子医科大学
理事長 肥塚直美
理事長 肥塚直美
役員・評議員および学長選考について
新生東京女子医科大学の将来に向けた重要な一歩として、役員・評議員の選任および学長選任に向けた選考委員会が設置されました。以下のスケジュールで審議が進められることを、本学に関係するステークホルダーの皆様にお知らせいたします。
今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
■スケジュール
役員・評議員候補選考委員会 | 第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 |
10月8日 | 10月10日 | 10月15日 | 10月16日 |
学長候補者選考委員会 | 第1回 | 第2回 | 第3回 |
10月7日 | 10月10日 | 10月16日 |
2024年10月07日 【プレスリリース】もやもや症候群の原因遺伝子を解明!
令和 6年10月 7日
学校法人東京女子医科大学
学校法人東京女子医科大学
もやもや症候群の原因遺伝子を解明!
次世代技術で治療の新たな鍵を発見
Point ○ もやもや病は脳の内頚動脈が進行性に狭窄・閉塞を起こし、それを補うために脳の底部にもやもやとした異常血管網を生じる難病(指定難病22)です。脳梗塞や脳出血の原因となります。 ○ ダウン症候群や神経線維腫症I型などの遺伝性疾患に併発することがあり、この場合を特に”もやもや症候群“と呼びます。 ○ 様々な遺伝性疾患に併発したもやもや症候群の患者さんを解析した結果、肺動脈性肺高血圧症の疾患遺伝子群の機能的レアバリアントが、もやもや症候群の発生にも関わることが新たにわかりました。 ○ 将来的に、有効な薬物治療法の創出につながることが期待されます。 |
【研究の背景】
もやもや病(MMD)は内頚動脈終末部の進行性狭窄・閉塞に、異常な側副血行路(もやもや血管)の代償性発達を伴う多因子疾患*です。ダウン症候群や神経線維腫症I型(NF1)等の遺伝性疾患に併発することがあり,その場合を”類もやもや病“あるいは”もやもや症候群“と呼びます(本稿では、もやもや症候群=MMSと表記します)。脳の血流低下により一過性脳虚血発作や脳梗塞を発症したり、もやもや血管の破綻で脳内出血を起こすこともある難病です。これまで、原疾患の原因遺伝子変異そのものが、MMSの発生にも関わると考えられてきました。しかし、例えばNF1の患者さんでMMSを発生するのはごく一部にすぎません(約6%)。そのため、原疾患の原因遺伝子変異にプラスして何らかの遺伝的修飾因子が組み合わさるとMMSが発生するのではないか、と考えられるようになってきました。
【研究方法】
本研究では、アジア人・欧州人のMMS患者さん計13例(ダウン症:3例、NF1:6例、ヌーナン症候群:1例、HbH型サラセミア:1例、多系統平滑筋機能不全症候群:2例)を対象に全エクソーム解析**を行いました。まず原疾患の遺伝子診断を確定させた後、MMSの発生に関わる修飾因子を探索しました。
【研究成果】
全13例で原疾患の発症に関わる遺伝子異常を特定できました。人工知能等の情報解析技術が有効にはたらき、スプライシングの異常を来す変異や、染色体領域レベルでの増幅や欠失も精度よく検出することができました。全エクソーム解析では、基本的には点変異や小さな欠失・挿入変異を検出するのが主な目的となりますが、リードのマッピングデータを有効に活用して情報解析することで比較的大きな規模の構造変異も検出することが可能です(図1)。
次いで、修飾因子の探索を行いました。その結果、MMD自体の感受性遺伝子バリアント、およびMMS基礎疾患遺伝子群(MM遺伝子群)の低機能バリアント**が修飾因子となり得ることが判明しました。このようなMM遺伝子群バリアントは患者群では53.8%みられたのに対し、一般人口対照では16.7%でした(P=0.003、フィッシャーの正確検定)。さらに、今回新たに見つかったのが肺動脈性肺高血圧症の遺伝子群(PAH遺伝子群)との関連です。肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、心臓から肺に血液を送る動脈(肺動脈)の一部が狭窄する疾患で、もやもや病において脳血管でみられる病態とも類似します。また、MMDの最も有名な感受性遺伝子RNF213はPAHの疾患遺伝子でもあります。PAH遺伝子群の機能的バリアントは患者群で38.2%みられたのに対し、一般人口対照では12.0%でした(P=0.015)。MM遺伝子群で検出されたものは低機能バリアントであったのに対して、PAH遺伝子群から検出されたバリアントのうち4つでは(ABCC8: c.4412-2A>G、SMAD9:p.E30K、BMPR2:p.M356I、PTGIS: p.P500S)、培養細胞による機能解析実験により著明な機能低下が認められました(図2)。
【今後の展望】
多因子疾患*:複数の遺伝的要因に生活習慣などの環境要因が加わって起こる病気。
全エクソーム解析**:ゲノムの中でタンパク質をコードするエクソン領域を選択的に抽出して配列を解読する手法。このような領域はゲノムの約1%にすぎないが、メンデル遺伝病の原因変異の約85%が集積していると考えられているため、効率が良い。
低機能バリアント***:本稿ではHypomorphic variantの和訳として使用。遺伝子の機能を部分的に低下させるバリアント。
【謝辞】この研究はJSPS科研費 19K09537の助成を受けたものです。
全13例で原疾患の発症に関わる遺伝子異常を特定できました。人工知能等の情報解析技術が有効にはたらき、スプライシングの異常を来す変異や、染色体領域レベルでの増幅や欠失も精度よく検出することができました。全エクソーム解析では、基本的には点変異や小さな欠失・挿入変異を検出するのが主な目的となりますが、リードのマッピングデータを有効に活用して情報解析することで比較的大きな規模の構造変異も検出することが可能です(図1)。
次いで、修飾因子の探索を行いました。その結果、MMD自体の感受性遺伝子バリアント、およびMMS基礎疾患遺伝子群(MM遺伝子群)の低機能バリアント**が修飾因子となり得ることが判明しました。このようなMM遺伝子群バリアントは患者群では53.8%みられたのに対し、一般人口対照では16.7%でした(P=0.003、フィッシャーの正確検定)。さらに、今回新たに見つかったのが肺動脈性肺高血圧症の遺伝子群(PAH遺伝子群)との関連です。肺動脈性肺高血圧症(PAH)は、心臓から肺に血液を送る動脈(肺動脈)の一部が狭窄する疾患で、もやもや病において脳血管でみられる病態とも類似します。また、MMDの最も有名な感受性遺伝子RNF213はPAHの疾患遺伝子でもあります。PAH遺伝子群の機能的バリアントは患者群で38.2%みられたのに対し、一般人口対照では12.0%でした(P=0.015)。MM遺伝子群で検出されたものは低機能バリアントであったのに対して、PAH遺伝子群から検出されたバリアントのうち4つでは(ABCC8: c.4412-2A>G、SMAD9:p.E30K、BMPR2:p.M356I、PTGIS: p.P500S)、培養細胞による機能解析実験により著明な機能低下が認められました(図2)。
今回の研究により、MMSの発症にかかわる遺伝学的なメカニズムの一端が解明されました。そのうちPAH遺伝子群については有望な治療ターゲットになりうると期待されます。既にPAHの患者さんでは疾患遺伝子をターゲットにした複数の薬剤が使用できるようになっていますが、これまで有効な薬物治療法がなかったMMS患者さんへも適応できるかもしれません。もっと多くの患者さんでの研究により更なる知見の集積が望まれます。
【用語解説】
多因子疾患*:複数の遺伝的要因に生活習慣などの環境要因が加わって起こる病気。
全エクソーム解析**:ゲノムの中でタンパク質をコードするエクソン領域を選択的に抽出して配列を解読する手法。このような領域はゲノムの約1%にすぎないが、メンデル遺伝病の原因変異の約85%が集積していると考えられているため、効率が良い。
低機能バリアント***:本稿ではHypomorphic variantの和訳として使用。遺伝子の機能を部分的に低下させるバリアント。
【謝辞】この研究はJSPS科研費 19K09537の助成を受けたものです。
【お問い合わせ先】
<研究に関すること>
赤川 浩之(あかがわ ひろゆき)
東京女子医科大学総合医科学研究所/メディカルAIセンター/足立医療センター脳神経外科 准教授
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8111 Fax:03-5269-7038
E-mail: akagawa.hiroyuki@twmu.ac.jp
<報道取材に関すること>
東京女子医科大学 広報室
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8111 Fax:03-3353-6793
E-mail: kouhou.bm@twmu.ac.jp
【プレスリリース情報】
1.掲載誌名:Scientific Reports
2.論文タイトル:Whole-exome sequencing reveals the genetic causes and modifiers of moyamoya syndrome
3.著者名:中村彰一、野村俊介、原祥子1、Thiparpa Thamamongood、前原健寿1、成相直1、Shasha Khairullah2、Kay Sin Tan2、東剣虹、永井礼子3、古谷喜幸、堀貴洋、山口浩司、川俣貴一、Constantin Roder4、赤川浩之*
(*はcorresponding author、アンダーラインは本学所属の著者、1: 東京科学大学脳神経外科、2:マレーシア大学内科、3:北海道大学小児科、4:チュービンゲン大学脳神経外科)
4.DOIコード: 10.1038/s41598-024-72043-5
5.論文のオンライン掲載日 :2024年10月4日
<研究に関すること>
赤川 浩之(あかがわ ひろゆき)
東京女子医科大学総合医科学研究所/メディカルAIセンター/足立医療センター脳神経外科 准教授
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8111 Fax:03-5269-7038
E-mail: akagawa.hiroyuki@twmu.ac.jp
<報道取材に関すること>
東京女子医科大学 広報室
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8111 Fax:03-3353-6793
E-mail: kouhou.bm@twmu.ac.jp
【プレスリリース情報】
1.掲載誌名:Scientific Reports
2.論文タイトル:Whole-exome sequencing reveals the genetic causes and modifiers of moyamoya syndrome
3.著者名:中村彰一、野村俊介、原祥子1、Thiparpa Thamamongood、前原健寿1、成相直1、Shasha Khairullah2、Kay Sin Tan2、東剣虹、永井礼子3、古谷喜幸、堀貴洋、山口浩司、川俣貴一、Constantin Roder4、赤川浩之*
(*はcorresponding author、アンダーラインは本学所属の著者、1: 東京科学大学脳神経外科、2:マレーシア大学内科、3:北海道大学小児科、4:チュービンゲン大学脳神経外科)
4.DOIコード: 10.1038/s41598-024-72043-5
5.論文のオンライン掲載日 :2024年10月4日
2024年10月02日 第6回新生東京女子医科大学のための諮問委員会要録を掲載しました