化学療法・緩和ケア科とは
がんや肉腫など、あらゆる悪性腫瘍の患者さんを対象とし、化学療法(抗がん剤治療)や症状緩和治療、緩和ケアを行う科です。積極的ながん治療と緩和ケアの両方を専門とし、同時に実践していく科が化学療法・緩和ケア科です。ひとつの臓器のみを対象とする診療科とは異なり、あらゆるがんや肉腫、原発不明がんなどのまれな疾患にも対応しています。
抗がん治療と症状緩和治療、緩和ケアを同時に実践
胃がんや大腸がん、肺がんなどの固形がん、肉腫、原発不明がんなど、対象とする病気は多岐にわたります。
これらの疾患に対し、最新の知見に基づいた抗がん治療を積極的に行っております。標準治療はもちろん、最新の治療についての情報をいち早く収集し対応しています。個々の患者さんの特性に合わせて、抗がん治療の効果を最大限に得られるよう、副作用を最小限に抑えるよう常に配慮して治療を進めていきます。
緩和ケアは末期の患者さんだけの治療ではありません
痛みをはじめとした様々な症状をガマンして、つらい思いをしながら抗がん治療を続けるのは大変すぎます。症状緩和治療、緩和ケアを早期に始めて、がんによる身体的・精神的な苦痛を可能な限り軽くしながら、同時に積極的な抗がん治療を行うことが現代のがん治療のスタンダードです。
病気が進行してしまってからでも、何ができるかを考える
病気が進行してしまった患者さんに対して、根治や病勢を抑えることを目指す治療ができなくなったとしても、その状態から患者さんのために何ができるのか、患者さんが何を治療の目標とするのかを共に考え、道しるべとなり、患者さんと常に寄り添って治療を実践していきます。