整形外科学
厚労省統計による国民の有訴者率をみると「腰痛、肩こり、手足の関節痛」は年齢、性を問わずほぼトップ3を占めている。これら運動器の障害はADLを損ね、ひいてはQOLの障害が大きくなる。この傾向は全世界的にも大きな問題となっており、2000年からの10年をBone and joint decadeとして位置づけている。これら運動器に取り組んでいる私達の整形外科は、高齢者に多い各種の脊柱疾患、代謝性骨疾患、関節疾患、腫瘍性疾患のみならず、若年者にも多いスポーツや外傷にもとずく骨・関節疾患などにも幅広く対応している。特に脊柱疾患の外科的治療法の充実、電気生理学的な術中脊髄モニタリング、あるいは腎性骨代謝疾患の治療、人工関節設置後の骨溶解の解明などの臨床的研究に力を注いでいる。第2病院、膠原病リウマチ痛風センターの整形外科とも力を併せ、運動器疾患の臨床の充実を企図している。
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