この制度によって、本学学生の国際感覚が向上していることは明らかでありますが、一方、本学を訪れた各国の学生達からは、本学へ留学した意義を高く評価し、日本の理解を深めたと報告しており、国際交流の実が次第に定着してきたと感じております。
一方、看護学部においてもハワイ大学短期研修が実施されており、2001(平成13)年から2009(平成21)年までに毎年20名前後、これまでに160名ほどの学生が参加しています。この研修では、英語(IV)または国際看護のどちらかの単位を取得できます。研修内容は、米国の医療システムと課題、ハワイアンヒーリング、ハワイ大学看護学部および大学院のカリキュラムなどについて講義があり、施設見学としては最新の医療機器などを備えた急性期医療を提供している病院と、低所得者のためのクリニックの二箇所に出向きます。
また、例年ハワイ大学看護学部生とのピザパーティーも行われ、身振り手振りをまぜながら和やかなひとときを過ごす時間もあります。さらに、2003年からは、ハワイ大学看護学部および大学院に留学している日本人との懇談会もあり、留学を志している学生にとってはさまざまな情報を経験者から聞くことができるチャンスがあります。研修の最終日には、修了式がおこなわれ、ハワイ大学看護学部の国際部長から学生一人ひとりに修了証書が手渡されます。このときの学生の顔は満足感にあふれ、美しく輝いています。
2006(平成18)年6月には、米国ウィスコンシン州のアルバーノ大学とも提携し、2007年度からは、本学から毎年4名の研修生を送っています。また2008年5月にはアルバーノ大学から8名の研修生を受け入れました。
また、米国テキサス大学とは、テレビ会議システムを用いて遠隔授業を実施しています。まさに、ITを活用した国際交流です。ヒューストンからリアルタイムで行われるこの特別授業は、学生にとってかなり刺激的なものとなっています。
看護学部では、そのほかにも2004年夏にはエール大学大学院看護学研究科の学生を1名、2007年夏には、ハワイ大学から看護学部生1名受け入れ、病院での演習や学生との交流会を持ちました。さらに、海外から訪問される看護関係者による特別講演もさかんに行っており、学生・教員共にさまざまな機会を通して国際交流の場を体験しています。
海外からの留学生も積極的に受け入れており、これまで中国から大学院看護学研究科に入学し、2004年3月に修了生が出ています。今後も諸外国からの留学生の受け入れを拡大する予定です。
本学では研究および研修に従事している各国からの留学生も常時二十数名在籍しており、定期的に学長主催の懇親会を開催し、留学生同士の親睦を図っています。
〜国際交流委員会室〜
本学の国際化に向けて、1998(平成10)年に国際交流委員会および国際交流委員会室が発足しました。
室長:上塚 芳郎教授(医療病院管理学)
室員:大黒 史子
場所:中央校舎1階 学長室内
内線:22103
FAX:22104/03-5269-6653
E-mail:interoff@hq.twmu.ac.jp
主な役割
1、医学部・看護学部の学生の交換留学に関する業務
2、本学に来校する短期または長期の外国人留学生・
研究者の支援に関する業務 |