皮膚科学
人体を覆う皮膚では生下時より先天性母斑(あざ)や奇形がみられたり、成人期にかけては種々の炎症性疾患、腫瘍、そして高齢者での老化の徴候と、皮膚に特有なさまざまな病変が認められるとともに、他の臓器の疾患を反映する皮膚症状、さらには患者さんの持つ心の問題、ストレスと関連した症状もしばしばみられ、あらゆる病態が皮膚疾患として存在していると言っても過言ではない。逆に言うと、目で実際に確認でき、手で直接触れることのできる皮膚疾患をモデルとして、さまざまな病態の研究も可能といえる。
我々の教室では、診療を第一とし、その現場から浮かび上がってくる疑問をテーマとして研究を行っており、臨床に還元できる内容の研究を心がけている。そしてそれは、ウイルス感染症、アトピー性皮膚炎、角化異常症、膠原病、色素異常症など多方面にわたっており、診療面のみならず研究面でも高い評価を受けている。
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