循環器小児科学
我が国の心臓手術は昭和26年に本学で故榊原教授による動脈管開存症の手術で始まりました。 それ以後、本教室は外科と一緒に先天性心疾患の診断と治療で世界的水準の成果を挙げてきました。 診断は身体所見に始まり、心電図、胸部レントゲン写真、心エコー図、心臓カテーテル法と造影法を駆使します。治療は薬剤治療に加え、カテーテル治療が盛んになり、肺動脈狭窄や動脈管開存症など、手術なしに直す病気が増えてきました。 臨床研究面では各種先天性心疾患の正確な診断、治療、自然歴と手術後歴の研究が行われています。 2000以上の先天性心疾患の病理標本を元に教育と研究が行われています。 基礎的研究では先天性心疾患の成因と発生について、実験と分子遺伝学の両面から研究が進んでいます。 発生初期からの循環器の生理、動脈管の生理と薬理の研究が進んでいます。 遺伝子性心疾患の分子医学研究が進んでいます。 これらのいずれの研究も世界的成果を挙げています。
|