血液内科学
血液内科では各種貧血、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、出血傾向などの患者さんの治療を行っている。白血病や悪性リンパ腫は予後の悪い疾患だが、最近は化学療法や骨髄移植で治癒することも可能となってきた。血液腫瘍は入手することが比較的簡単であることから、腫瘍化や細胞増殖機序の解明が進み、特異性の高い分子標的療法や抗体療法が−般に行われるようになってきている。また骨髄移植や末梢血幹細胞移植を当科でも積極的に行っている。癌の告知や治療に関するインフォームドコンセントなどを勉強するよい場所でもある。研究では白血病や悪性リンパ腫の遺伝子異常の研究、抗癌薬の効かなくなった白血病を効くようにする方法、また臍帯血幹細胞の増幅法などを行っている。研究での成果が臨床に密接に結びついている血液内科の領域は今後治療法の著しい進歩の可能性を秘めた分野であり、是非学んでいただきたいと思う。
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