神経内科学
神経内科の範囲は脳、脊髄、末梢神経、筋から全身に至り、診察は聴診器に加えハンマー、音叉、ピン等の小道具からはじまる。これらの道具と自分の目・耳・触覚を駆使し、病巣もしくは症状の部位が一体どこであるか予測し原因解明へと進んでいく。もちろん画像診断等の診断技術も格段に進んだが、それだけでは究明できない病態はたくさんある。しかも一般内科すべてに関わる科でありそれだけ患者と向き合わなければならない。一般的に神経内科は難病が多く、不治の病のイメージが強いが治療法は次々に開発されているところである。21世紀に向かい遺伝子診断は急速に発展しており治療への応用が期待される時代でもある。では研究部門はどうであるか?我々の脳ですら未知の部分は多く、これから発展する分野であることは間違いない。フロンティア精神があり、探求心の旺盛な方に、将来的に大きな可能性を秘めた「神経内科学」を是非学んでいただきたいと思う。
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