消化器内科学
消化器疾患は内科疾患の中でも遭遇する頻度が非常に高く、また対象とする器官も食道から胃、大腸、肝胆膵と多臓器にわたる。消化器内科教室は我が国の臓器別講座の先駆けとして1967年に本学に開設され、以後、消化器内科全般にわたる診療、研究、教育でつねに高い実績をあげてきている。近年の画像診断技術、内視鏡光学などの著しい発展により、消化器内科で行われる治療の範囲も飛躍的に広がり、従来、外科治療に委ねられていた悪性腫瘍なども低侵襲な内科的治療が第一選択とされる症例も確実に増えている。また、卒後教育では消化器病センターとして一貫した医療練士制度を継承し、徹底した臨床教育を行い優れた消化器病専門医を多数育成している。研究面でも病態生理の解明から新しい治療法の開発など、臨床研究のみならずウイルス学、分子生物学、栄養学、病理学など多方面の研究により、臨床に直結した診断や治療成績の向上につながる高い成果をあげている。 |