内科学[第二](内分泌内科)
内分泌系は生体の恒常性維持に重要な役割を担い、その異常は多様な疾患の病態に深く関与する。内分泌系としては従来の内分泌腺に加え、脂肪、心血管系などの組織・臓器でも生理活性物質を産生することが明らかにされ、内分泌学も新しい方向へ変貌をとげている。当講座は開設以来我が国の内分泌学のリーダーとしての役割を担ってきた。診療面では我が国唯一の内分泌センターの内科部門として、多くの内分泌疾患(下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎など)、成長障害、骨粗鬆症、摂食異常症、肥満症、高血圧などの診療にあたっている。研究面では最先端技術を駆使して内分泌系の生理的、病態生理的意義の解明にあたるとともに、それらを応用した幅広い臨床研究を行っている。教育に関しではこれらの専門性をいかし、卒前・卒後教育に精力的に取り組み、全身をみる能力を身につけた優れた内分泌内科専門医の養成に努めている。
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