衛生学公衆衛生学[第一]
環境中には様々な物理化学的要因が存在し、我々の健康に影響を及ぼしている。近年、地球温暖化やオゾン層破壊等の地球環境問題に加えて、金属類、ダイオキシン類、内分泌かく乱化学物質、揮発性有機化合物や粒子状物質等の日常の生活の中でも暴露されうる化学物質の健康影響も問題となっている。また、産業現場では、有機溶剤等の有害化学物質取り扱い業務や作業環境・条件による健康影響も懸念される。本講座では、生活および労働環境中に存在する様々な有害要因に起因する疾病や障害の発症を予防し、健康を保持・増進させ、さらに生活の質の向上をはかることを目的として、環境衛生・産業衛生領域の教育を担当している。研究では、化学物質を中心とした有害環境要因が生体に及ぼす影響について細胞・分子レベルで解明することを主要な課題としている。また、実践的研究の一つとして、働く女性に特有の健康問題の把握とその対策にも取り組んでいる。 |