国際環境・熱帯医学
現在国際社会は、市場経済の拡大、情報通信・交通機関の急速な発達等いわゆる「グローバル化」の現象が拡がりつつある。しかしながらその陰には地球環境の保全、人口、エイズを始めとする新興・再興感染症、更に難民といったいずれも医学と密接に関連した難問が立ちふさがり、それに対してわが国も国際社会と協調しつつ地球的規模で対応することが期待されている。当教室はこのような地球規模の深刻な問題に取り組み貢献をする人材を養成するべく、1993(平成5)年暮に誕生した新しい教室である。そのための具体的な教室の活動として、伝統ある海外の熱帯医学校での研修やマラリアを始めとする熱帯病の現地調査・研究を通じて基盤的知識・技術を養い、更にWHO(世界保健機関)、JICA(国際協力事業団)等の公的機関、あるいはMSF(国境なき医師団)等の民間機関の要請を受け、専門家として文字通り現地で国際貢献を行いつつ実力を磨くユニークな方式で人材を養成している。 |