第二病理学
病理学は「病気を科学する」学問である。生理学第二講座では、この病理学の本来の立場に立ち、病気の本体の解明に向け研究をしている。主な研究テーマは癌関連として、ヒト腫瘍の遺伝子変異の検索遺伝子操作マウスを用いた発癌実験による個体レベルでの発癌メカニズムの解析、Srcのユビキチン化による制御と発癌の関連性の解析を、炎症性疾患としては、糸球体腎炎、原発性胆汁性肝硬変、腹膜線維症などの動物モデルを解析し、その発症メカニズムと治療方法の研究を行なっている。また、病理学は病理解剖・外科材料の病理診断を通じて全ての臨床科との接点を持つ。これらの病理業務は第一講座と分担して行っている。解剖・診断は病理業務にとどまらず、広い視野で疾患を見る場としても重要である。学生教育では幅広い病理学を分かりやすく、興味の持てるように講義・実習にあたっている。病理学に興味のある学生・臨床医・研究者が教室に自由に来られることを期待している。 |