解剖学・発生生物学
教育:生体のもつ形態の美しさ、精巧さ、多様性を自分の目で発見し感動するとともに、その形が機能とどう関連するかを考える。1年では「生体の構造ー細胞、組織、器官系」および「人体発生・比較発生」の講義と実習が行われる。生命の最小単位である細胞の基本構造と機能ならびに器官を構成している基本組織の構造と特性を立体的に理解する。
実習では、細胞の研究法にも重点を置き、組織の固定、包埋、染色をはじめ、光学顕微鏡、透過・走査型電子顕微鏡の観察撮影、さらに螢光顕微鏡や共焦点レーザー顕微鏡での観察を通じ、細胞、組織を身近な存在として立体的に理解する。
研究:組織内での細胞間相互作用と細胞動態ならびにリンパ管を含む局所微小循環系の果たす役割、腫瘍/創傷組織における血管新生機構の形態解析、糸球体腎炎発症遺伝子と細胞内情報伝達機構、腎の発生に関する研究、脳微小血管周囲マクロファージの機能に関する研究等が主なテーマである。 |