化学
化学は物質の性質や物質の変化を扱う学問である。自然界はいろいろな性質を持った物質で構成されており、生命現象を含めてさまざまな自然現象は物質間の相互作用の結果として現れてくる。それ故、化学は応用諸科学の基礎となる学域を持っている。我々スタッフは、〈生体を構成している物質を理解するための基礎化学〉を担うという視点で学生の教育に携わっている。我々が参加している学生教育は、「生体を構成している物質」、「生体エネルギー論」、「体液と生体の恒常性」、「生体物質の代謝」の講義と実習である。必修選択科目および選択科目の「化学」では生体反応を理解するための〈物理化学および有機化学の基礎的なテーマ〉を選んで講義と実験を行っている。研究は4つのテーマ「フッ素を含む生理活生物質の合成法の開発」、「有機金属を用いた新規炭素一炭素結合形成反応の開発」、「超微量元素の分析法の開発」、「生体におけるタンパク質の非酵素的糖化反応機構の解明」に分れて進めている。
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