血液浄化療法とは、人体に蓄積した有害な物質を人工的に取り除く治療法です。よく知られているものは慢性腎不全患者に行う血液透析(人工腎臓)です。最近では血液浄化療法の種類が増え、吸着療法もよく行われるようになってきました。吸着療法として代表的なものは、潰瘍性大腸炎に対する顆粒球吸着療法、劇症肝炎時の血漿交換療法、敗血症の際のエンドトキシン吸着などです。八千代医療センターでは血液透析液供給システムとして、セントラル方式ではなく個人方式を採用しており患者状況にあわせた処方透析を容易にしております。HDF(血液濾過透析)、オンラインHDFも施行しており、循環動態が不安定な患者の透析もより安全に行えるよう配慮しております。環境に対する配慮として透析回路の清浄化の方法として熱湯消毒を採用しており、次亜塩素酸を使用する滅菌方法と比較して有害な影響はありません。
現在は血液浄化部のベッドは20床で月・水・金曜日の2部制、火・木・土曜日の1部制での稼働運営となっています。血液透析患者のバスキュラーアクセス(内シャントなど)は治療に必須のものですので、作成、血管内治療、管理を積極的に行っております。八千代市広くは千葉県の慢性腎臓病に対する治療法を腎臓内科、泌尿器科の医師の協力のもと行っていきたいと考えております。