2025年6月13日更新
		歯科口腔外科は、口腔・顎・顔面に生じる先天性または後天性の疾患を診療する専門領域です。歯科口腔外科が診療対象とする疾患は多くあります。その治療は、事故などによる外傷、歯の疾患を原因とする感染症、顎骨の中にできる腫瘍性病変、唾液腺関連の病変では外科治療を主体に行います。ウィルスを含む感染症、神経性や心因性の疾患では内科的治療(薬物治療や生活指導)を行います。歯科口腔外科の治療は生活の質(QOL)の向上を目的とし、口腔機能の管理は生命に直結する治療を支えます。
治療対象の疾患
		・口腔がん  :口腔と唾液腺の悪性腫瘍
	・口腔腫瘍  :顎骨内、口腔・頸部に発生する良性腫瘍あるいは嚢胞性病変
	・歯の疾患  :親知らずの抜歯、埋伏歯や転位歯など難易度の高い抜歯
		・感染症   :口腔顎顔面領域の重症感染症
		・外傷    :顎骨骨折、歯の外傷、口腔顔面の軟組織損傷
		・口腔粘膜疾患:白板症、扁平苔癬、難治性口内炎、薬剤性口内炎
		・唾液腺疾患 :唾石症、粘液嚢胞、唾液腺良性腫瘍
		・顎関節疾患 :顎関節症、顎関節脱臼
		・神経性疾患 :舌痛症、三叉神経痛、非定形顔面痛、心因性疾患
		*口腔がん治療は手術療法を主体に化学療法の治療が可能で、放射線治療は近隣の施設と協働して治療を行います。多職種と連携し緩和医療の提供が可能です。
	
対応できない疾患と治療
		・一般歯科治療,歯科矯正治療
		・顎変形症
		・口唇口蓋裂
		・歯科スペシャルニーズ、ペインクリニック
		・歯科金属アレルギー検査
		・口臭検査、味覚検査
		・嚥下造影、嚥下内視鏡検査
	
	◆受診時のお願い
		紹介状(情報提供書)が必要です。紹介状をお持ちでないまたは医療機関からの連絡のない飛び込み受診は、対応できないことがあります。診察時には「お薬手帳」を持参ください。なお、休日の診療は行っていません。
		救急診察の依頼(止血困難な口腔出血、かみ合わせにズレが生じた顎顔面外傷、顔貌の腫脹や呼吸苦を伴う頸部の腫脹など医師が早急に診察必要と判断した場合)は医療機関から直接連絡(医師からの情報提供)をお願いします。必要な人員や検査を準備し、迅速に診察できる体制を整えます。原則、医療機関からの救急診察依頼はすべてお受けしますが、病棟処置、手術や他の救急診察を行っている場合にはご容赦ください。
		*外来診療では、一般的な歯科治療(う蝕治療、歯周病治療、義歯作成など)は原則行っていません。当院に入院中の患者さんで応急的な歯科診療は行いますが、退院後の継続的な歯科治療はかかりつけ歯科または連携歯科医院に依頼します。
		*初診当日の抜歯等の手術は原則行っておりません。外科処置は再診予約(土曜日を除く)をいただき、手術の説明と文書による同意を得た上で治療を行います。
◆診療実績
| 年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 新患患者数 | 2937 | 2852 | 3045 | 3022 | 3137 | 
| 抜歯(外来) | 1682 | 1860 | 1974 | 1661 | 1632 | 
| 抜歯(入院) | 223 | 233 | 219 | 198 | 96 | 
| 外来口腔外科手術 | 101 | 150 | 145 | 125 | 172 | 
| 全身麻酔手術 | 99 | 107 | 122 | 100 | 139 | 
| 静脈内鎮静法手術 | 22 | 48 | 16 | 24 | 23 | 
| 病理検査 | 79 | 79 | 68 | 130 | 375 | 
◆病診連携:こちらのフォームは、当院(当科)から紹介の患者さんが貴院を受診した際の連絡に使用していただきました。結果を集計し今後の病診連携に役立ててまいります。ご連絡をいただきました施設には感謝を申し上げます。
1.疫学調査「口腔がん登録」
2.骨吸収抑制薬関連顎骨壊死症例のQOL評価
	  3.上顎正中過剰歯と先天性欠損歯の関係における調査
	  臨床研究にご協力をお願いいたします。
    ◆歯科臨床研修医の研修へのお願い
  当院は歯科臨床研修施設です。歯科医師として必要な知識・技能・態度を習得し、指導医のもと診療にあたります。研修制度へのご理解とご協力をお願いします。


准教授・診療科長

- 
				日本口腔科学会 指導医・認定医
日本口腔外科学会 指導医・専門医
日本有病者歯科医療学会 指導医・専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
歯科医師臨床研修 指導医 
- 口腔外科全般
口腔腫瘍
口腔粘膜疾患
顎顔面外傷
顎骨再建
顎機能咬合再建 
- 病院歯科口腔外科は、診療所では行えない検査(細胞診、組織診、各種画像検査)により顎口腔領域の疾患を診断します。当院では、口腔外科全般の治療(腫瘍、外傷、変形症、炎症)を行います。また、様々な全身疾患により一般歯科診療所では治療が困難な患者さんの治療も行います。地域歯科診療所と連携し、口腔機能の維持増進に努めています。受診の際には、最寄りの医療機関からの紹介状をご持参ください。
 

助教

- 日本口腔外科学会 認定医
日本有病者歯科医療学会 認定医 
- 歯科口腔外科
 
- 
				心あたたまる診療を目指してまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。 

後期臨床研修医

- 歯科口腔外科
 
- 丁寧な対応を心がけております。
 

後期臨床研修医

- 口腔外科
 
- 患者さんの価値観を大切にした診療を心掛けます。
 

後期臨床研修医

- 歯科口腔外科
 
- 患者さんと寄り添える診療を心がけて参ります。
 

後期臨床研修医

- 歯科口腔外科
 
- 心身によりそって治療を行っていきます。
 

教授 ※本院兼務

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				日本口腔外科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医・代議員
日本顎顔面インプラント学会 指導医
日本顎関節学会 専門医・指導医・評議員
日本有病者歯科医療学会 認定医・指導医
日本口腔科学会 認定医・指導医
歯科医師臨床研修指導医 
- 
				口腔外科全般
口腔腫瘍
顎顔面外傷
口腔インプラント 
- 地域の開業医の先生方と連携を取り、患者さん中心の医療を提供するように心がけています。
 

