口腔科学(stomatology)は医学と歯学を包括した学際的な学問で、歯科学を含みます。
私たち口腔科医は、顎顔面口腔に発生する様々な疾病の基礎的・臨床的問題を考究します。
かかりつけ医との分業、協調および連携を図り、歯科医院では対応困難な歯科二次医療を行います。
口腔機能の管理を担うことで、QOLの向上、健康状態の維持および健康寿命の延伸に貢献していきます。
受診をご希望の患者さんへ
受診には地域の医療機関(歯科医師または医師)から歯科口腔外科宛の紹介状(情報提供書)が必要です。診察時には「お薬手帳」を持参ください。救急診察の依頼(止血困難な口腔出血、かみ合わせにズレが生じた顎顔面外傷、顔貌の腫脹を伴う頸部の腫脹など)には迅速な診察と診断のために受け入れ準備をします。医療機関から直接連絡(医師からの情報提供)をお願いします。紹介状をお持ちでないまたは医療機関からの連絡のない飛び込み受診は、対応できないことがあります。なお、休日の診療は行っておりません。
初診当日の手術は原則行っておりません。手術は説明と文書による同意を確認し予約をいただいて行います。
歯科医院で対応可能な治療(一般歯科治療:う蝕治療や義歯治療など)は紹介元歯科医院あるいは連携協力歯科医院に依頼し、基本的には当科での一般歯科治療は出来ませんのであらかじめご了承ください。
◆診療応需
応需出来ない 疾患・治療 | 実施出来ない検査、等 |
---|---|
一般歯科治療 | 歯科金属アレルギー検査 |
歯科矯正治療 | 味覚検査 |
顎変形症手術 | 精密触覚機能検査 |
歯科スペシャルニーズ | VE/VF検査 |
◆診療実績
年度 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|
新患患者数 | 2937 | 2852 | 3045 | 3022 |
抜歯(外来) | 1682 | 1860 | 1974 | 1661 |
抜歯(入院) | 223 | 233 | 219 | 198 |
外来口腔外科手術 | 101 | 150 | 145 | 125 |
全身麻酔手術 | 99 | 107 | 122 | 100 |
静脈内鎮静法手術 | 22 | 48 | 16 | 24 |
病理検査 | 79 | 79 | 68 | 130 |
◆基本方針
1.健康寿命への貢献と地域医療への橋渡し
高齢化に伴い疾病構造は変化し、医療需要は急性期医療から回復期医療へと変化しています。その中で歯科医療は、健康寿命延伸への貢献という点で口腔機能の維持・向上が求められています。従来の歯科医療提供や口腔保健活動に加えて、口腔機能の評価(発達・呼吸・摂食・嚥下)、施設または在宅での口腔リハビリテーションなど広範な貢献が求められます。
私たちは、入院療養中の顎口腔の問題全般に対応し、退院後は地域歯科医療機関での継続した療養へ円滑に移行できるように図っています。口腔衛生と口腔機能管理が疾病の予防や健康増進に重要な役割を果たします。かかりつけ歯科医や地域歯科医療機関と連携し、予防から介護まで包括した歯科医療提供を支援します。
2.口腔の機能温存と再建手術
口腔は、「話す・笑う・食べる」のヒトがヒトとして生きていくうえで重要な機能を担っています。顎口腔には悪性腫瘍をはじめ多くの疾病が発生し、それは治療の有無にかかわらずQOLの低下をもたらします。顎口腔に生じる疾病治療の主体は外科療法です。私たちは術後のQOL低下を最小限に抑えるよう手術計画を熟考し、長期的な口腔機能温存に努めています。失われた機能の再建は極めて困難であるため、残存機能の障害を最小限に配慮し、口腔再建(骨移植、皮弁再建)は一期的に行うことを心がけています。咬合再建は必要に応じて義歯や歯科インプラントを用いて行なっています。
◆病診連携:患者受診連絡はこちら
https://forms.gle/XpYXt1h4Tq1DKqen9
疫学調査「口腔がん登録」
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死症例のQOL評価
研究にご協力をお願いいたします。
当院は歯科臨床研修施設です。歯科医師として必要な知識・技能・態度を習得し、指導医のもと診療にあたります。研修制度へのご理解とご協力をお願いします。
准教授・診療科長
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日本口腔科学会 指導医・認定医
日本口腔外科学会 指導医・専門医
日本有病者歯科医療学会 指導医・専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
歯科医師臨床研修 指導医 - 口腔外科全般
口腔腫瘍
口腔粘膜疾患
顎顔面外傷
顎骨再建
顎機能咬合再建 - 病院歯科口腔外科は、診療所では行えない検査(細胞診、組織診、各種画像検査)により顎口腔領域の疾患を診断します。当院では、口腔外科全般の治療(腫瘍、外傷、変形症、炎症)を行います。また、様々な全身疾患により一般歯科診療所では治療が困難な患者さんの治療も行います。地域歯科診療所と連携し、口腔機能の維持増進に努めています。受診の際には、最寄りの医療機関からの紹介状をご持参ください。
医員
- 日本口腔外科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本有病者歯科医療学会 専門医 - 口腔外科全般
口腔腫瘍 - 地域の皆様に愛され、信頼される診療を提供できるよう心がけてまいります。
医員
- 日本口腔外科学会 認定医
日本有病者歯科医療学会 認定医 - 歯科口腔外科
-
心あたたまる診療を目指してまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。
医員
- 歯科口腔外科
- 丁寧な対応を心がけております。
医員
- 口腔外科
- 患者さんの価値観を大切にした診療を心掛けます。
教授 ※本院兼務
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日本口腔外科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医・代議員
日本顎顔面インプラント学会 指導医
日本顎関節学会 専門医・指導医・評議員
日本有病者歯科医療学会 認定医・指導医
日本口腔科学会 認定医・指導医
歯科医師臨床研修指導医 -
口腔外科全般
口腔腫瘍
顎顔面外傷
口腔インプラント - 地域の開業医の先生方と連携を取り、患者さん中心の医療を提供するように心がけています。