Examination
おしっこの出口(尿道口)からほそいチューブを膀胱まで入れます。
チューブは中が2つの通り道に分かれていて1つからはレントゲンで写る薬(造影剤)の入ったお水を注入し、もう1つの通り道では膀胱の圧を測定します。 膀胱内圧を正確に測定する場合は、もう1本お尻からもチューブを入れます。
このチューブの先には小さな風船が付いていてお尻から入れた後で親指ほどの大きさに膨らませます
このチューブからはお腹の動きで変化する圧を測定します。
検査はレントゲンの撮影できる検査室で行います。
これは膀胱の働きを調べると同時にレントゲンで写る造影剤を膀胱内に注入することで膀胱の形、膀胱尿管逆流現象の有無、最後に排尿してもらって尿道の状態、残尿の有無を調べるためです。
またチューブが正しい位置にあるかどうかも確認できます。
※尿道口やお尻からチューブを入れられるということはとても嫌な事ですので、1回の検査で正確にできるだけの情報が得られるよう工夫しています。
検査中DVDを見ることができます。
病院でも用意していますがお気に入りのDVDがありましたら準備してください。
お子さんの不安が強く、検査がスムーズに行えないような場合には、ご家族に付き添っていただくこともあります。
チューブを入れるところまでは検査台に寝て行います。
乳幼児ではそのまま寝た状態で検査を始め排尿するまで待ちます。
場合によっては2~3回排尿するまで検査を続けます。
小さいお子さんは膀胱の容量が少ないのですぐ排尿します。
2~3回排尿状態を確認することはお子さんにとっても時間的にもそれほど負担にはなりません。
使用したチューブはすぐ抜きます。
尿道口から入れたチューブの影響で検査後の排尿時に痛みを訴えるお子さんがいます。水分を充分取って排尿を促してください。
1~2回は痛みがあっても徐々に無くなります。
痛みの不安から排尿しないお子さんもたまにいますが、ほとんどの場合にがまんできなくなって排尿しますので、大丈夫だからと排尿を促してください。
お子さんによっては痛み止めの薬を処方しますので検査担当医にご相談ください。
膀胱尿管逆流の疑いがあるお子さんで、この検査をした場合、検査後にまれではありますが尿路感染症を起こし熱をだす時があります。1日1回の内服薬(抗生剤の予防投与)が有る方は検査当日は朝も薬を飲んできてください。検査当日はいつもどおりに夜の内服薬も飲ませてください。内服薬の無い方は必要に応じて、検査終了後検査担当医が処方します。