歯科口腔外科では、口腔・顎・顔面の病気の診断を行っています。口腔には、歯科疾患（う蝕、歯周病）のほかに腫瘍（口腔がんや良性歯原性腫瘍など）、感染症、自己免疫疾患、薬剤関連疾患、先天性疾患など多種多様の病変が発生します。私たちは、すべてのライフステージの口腔疾患を診る『口腔科医stomatologist 』を掲げ、診療にあたっています。診察で得た臨床所見に、必要に応じて病理組織学的検査、血液検査、各種画像検査を加え的確な診断に努めています。歯科疾患（一般歯科治療）は地域の連携登録医（歯科医）の先生方と協力し、安心安全な地域医療を提供します。
☆初めて受診される患者さん、受診をご希望の患者さんへ
受診には地域の医療機関(歯科医院または医科病院/医院)から歯科口腔外科宛の紹介状(情報提供書)が必要です。診察時には「お薬手帳」を持参ください、必要時に確認いたします。急を要する場合には、紹介元医療機関より直接連絡（情報提供）をお願いいたします、可能な限り即日対応させていただきます。紹介状をお持ちでないまたは医療機関からの連絡のない飛び込み受診は、対応できないことがあります。なお、休日の診療は行っておりません。
歯科医院で対応可能な治療（一般歯科治療：う蝕治療や義歯治療など）は紹介元歯科医院あるいは連携協力歯科医院にお願いし、基本的には当科での一般歯科治療は出来ませんのであらかじめご了承ください。
予約受付時間は平日9時～16時、土曜9時～12時（第３土曜日を除く）です。
☆基本方針
外来診療は、歯科医院では対応困難な歯科の二次医療機関としての診療を行います。一般歯科治療や歯科定期健診、歯科スペシャルニーズには対応できません。
入院診療は、全身麻酔での手術や入院管理での観血処置を行います。歯科救急対応が必要な状況（口腔内出血、顎顔面外傷、呼吸困難を伴う頸部蜂窩織炎など）では必要に応じて即日入院加療を行います。
☆診療の特徴
外来診療は、局所麻酔による小手術と口腔顎顔面・頸部領域の疾病の診断を主に行います。小手術は埋伏歯抜歯（親知らず等）や良性腫瘍の切除、消炎手術等を行います。初診当日の手術は原則行っておりません。手術は説明と文書による同意を得た上で施術いたします。
難治性の粘膜疾患や前がん状態の病理組織検査、ウィルス疾患や全身疾患との関連が疑われる疾患では血液検査や生理検査、主要性疾患や顎骨内病変には各種画像検査を行い診断します。顎関節症、神経症、神経痛には口腔内科的対応（生活習慣指導や投薬）を行います。
一般歯科治療は、入院中の患者さんのみ対応いたしますが退院後の継続的な歯科治療はかかりつけ歯科または連携協力歯科医院に依頼させていただきます。
入院診療は、①口腔顎顔面・頸部領域の良性・悪性腫瘍②顎顔面骨骨折③骨髄炎や顎骨壊死などの歯性重症感染症の手術等を行います。口腔領域の悪性腫瘍切除手術では、当院形成外科と連携し一期再建を行います。進行癌では化学療法室と連携し化学療法の併用、病状に応じて放射線治療が適当な場合には近隣の医療機関と連携し治療を行います。顎切除や広範囲の顎欠損には各種移植組織による再建を併用し術後のQOL向上（整容面、咬合咀嚼機能の回復）に努めています。
当院の他（医科）診療科で治療予定・治療中の患者さんには、主科の検査や治療と並行して口腔トラブルや歯科疾患への対応、口腔機能管理（口腔ケアラウンド）を行っています。ベッドサイドで患者さん個別の問題点に看護師や医療スタッフと対応し、口腔機能の評価と管理（チームアプローチ）を行うことで、①肺炎予防や重症化の軽減、②入院期間の短縮、③術後合併症発生率の低下、④医療費削減効果があります。
診療不応需
| 応需出来ない 疾患・治療 | 実施出来ない検査、等 |
|---|---|
| ×一般歯科治療 | ×歯科金属アレルギー検査 |
| ×歯科矯正治療 | ×味覚検査 |
| ×顎変形症 | ×精密触覚機能検査 |
| ×歯科スペシャルニーズ | ×嚥下機能評価検査 |
診療実績
| 年度 | 2020 | 2021 | 2022 |
|---|---|---|---|
| 新患患者数 | 2937 | 2852 | 3045 |
| 抜歯（外来） | 1682 | 1860 | 1974 |
| 抜歯（入院） | 223 | 233 | 219 |
| 外来口腔外科手術 | 101 | 150 | 145 |
| 全身麻酔手術 | 99 | 107 | 122 |
| 静脈内鎮静法手術 | 22 | 48 | 16 |
| 病理検査 | 79 | 79 | 68 |
当科では日本口腔外科学会および日本口腔腫瘍学会と協力して、疫学調査「口腔がん登録」を行っています、研究のご協力をお願いいたします。
▶歯科臨床研修医の研修へのお願い
当院は歯科臨床研修施設です。歯科医師として必要な知識・技能・態度を習得し、指導医のもと診療にあたります。研修制度へのご理解とご協力をお願いします。
准教授・診療科長
-
日本口腔科学会 指導医・認定医
日本口腔外科学会 指導医・専門医
日本有病者歯科医療学会 指導医・専門医
日本口腔インプラント学会 専門医
歯科医師臨床研修 指導医 
- 口腔外科全般
口腔腫瘍
口腔粘膜疾患
顎顔面外傷
顎骨再建
顎機能咬合再建 
- 病院歯科口腔外科は、診療所では行えない検査（細胞診、組織診、各種画像検査）により顎口腔領域の疾患を診断します。当院では、口腔外科全般の治療（腫瘍、外傷、変形症、炎症）を行います。また、様々な全身疾患により一般歯科診療所では治療が困難な患者さんの治療も行います。地域歯科診療所と連携し、口腔機能の維持増進に努めています。受診の際には、最寄りの医療機関からの紹介状をご持参ください。
医員
- 日本口腔外科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医（歯科口腔外科）
日本有病者歯科医療学会 専門医 - 口腔外科全般
口腔腫瘍 - 地域の皆様に愛され、信頼される診療を提供できるよう心がけてまいります。
医員
- 日本口腔外科学会 認定医
日本有病者歯科医療学会 認定医 - 歯科口腔外科
-
心あたたまる診療を目指してまいります。
どうぞ宜しくお願い致します。
医員
- 歯科口腔外科
- 丁寧な対応を心がけております。
医員
- 口腔外科
- 患者さんの価値観を大切にした診療を心掛けます。
教授 ※本院兼務
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日本口腔外科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医（歯科口腔外科）
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医・代議員
日本顎顔面インプラント学会 指導医
日本顎関節学会 専門医・指導医・評議員
日本有病者歯科医療学会 認定医・指導医
日本口腔科学会 認定医・指導医
歯科医師臨床研修指導医 -
口腔外科全般
口腔腫瘍
顎顔面外傷
口腔インプラント - 地域の開業医の先生方と連携を取り、患者さん中心の医療を提供するように心がけています。