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糖尿病・内分泌内科の診療体制縮小に伴い、新規紹介での足病変の診察が困難な状況と
なっており、糖尿病を伴う足病変患者さんの診療をおことわりさせて頂いております。

形成外科

形成外科形成外科は、身体表面の形態・機能を修復する外科の一分野であり、先天性および後天性の変形、腫瘍、“キズ”、“キズあと”などに幅広く対応しています。体表面の先天異常(口唇裂、口蓋裂、耳の変形、手足の異常)、顔面外傷、手足の外傷(手指の再接着)、熱傷、瘢痕・ケロイド、母斑、血管腫(しこり、ほくろ、あざ)、顔面神経麻痺による変形、眼瞼下垂症等を治療します。

診療案内

形成外科は、頭部・顔面・手・足など、外から見える部分を中心に、先天的な(生まれつきの)形の異常および後天的な体表面の腫瘍、変形、外傷、瘢痕(創痕)などを対象にする外科です。とくに顔面では皮膚軟部組織の損傷だけでなく骨折も対象としています。また腫瘍切除後の組織欠損や運動機能の修復・再建にも積極的に取り組んでいます。下肢虚血(血流障害)、下肢静脈瘤の治療は行なっていません。

当科で診療している疾患(疾患名をクリックすると詳しい説明が見られます。)


<乳癌切除後の乳房再建>

乳房再建とは乳癌手術により失われた乳房を作り直す手術です。
女性にとっての美しさの象徴でもある乳房は、 喪失により非常に大きな精神的苦痛を伴います。当科では乳癌患者さんの要望に応じて、いくつかの手術方法を提案し再建手術を行っております。また乳癌手術と同時に乳房再建を行う「一次再建(同時再建)」、乳癌手術が終わってしばらくしてから行う「二次再建」の両方に対応させていただきます。
乳房の再建手術の方法は大きく分けて、
(1)自家組織移植(自分の体の他の部位からの組織を移植する方法)
(2)人工物(シリコンインプラント)
の二つに分かれます。


(1)自家組織移植による再建

自家組織移植による乳房再建は、患者さん自身の体の一部の組織(皮膚・脂肪・筋肉・血管)を乳房欠損部位に移植する方法です。なかでも遊離皮弁移植術は顕微鏡を用いて微細な血管を縫合する「マイクロサージャリー」の技術が必要となる非常に高度な手術法となります。十分な乳房のボリュームと皮膚を同時に再建できることが同法の大きなメリットで、患者さんご自身の組織により得られる乳房の質感は、後述の乳房インプラントのそれよりも格段に優れています。また今まではドナー部の筋肉を採取する「筋皮弁」が多く行われてきましたが、近年では移植組織に筋肉を含めない「穿通枝皮弁」が開発され、組織採取部位の犠牲は非常に少なくなっています。


当科で施行している自家組織移植には主に以下の術式があります。
①深下腹壁動脈穿通枝皮弁 (DIEP flap):腹部の皮膚と脂肪に血管をつけて
 移植する方法
②大腿深動脈穿通枝皮弁 (PAP flap):大腿部内側の皮膚と脂肪に血管をつけて
 移植する方法
③有茎広背筋皮弁:背中の皮膚、脂肪を広背筋と血管をつけたまま腋を通して
 胸に移植する手法


組織を採取した部位に術後瘢痕が残るため、患者さん個人の生活様式や将来を見据えて術式の選択を行います。患者さんの年齢、体型、乳房サイズ、再建時期、将来の妊娠・出産の希望、など様々なファクターを考慮して最適な手術術式をご提案させていただきます。


深化腹壁動脈穿通枝皮弁(DIEP flap)を用いた乳房再建 有茎広背筋皮弁を用いた乳房再建

(2)人工物を利用する再建

人工物とは乳房インプラントとよばれるもので、胸の膨らみを再現するために、皮膚の下(実際は大胸筋という胸の筋肉の下に入れることが多い)に挿入するものです。これは軟部組織の代わりにはなりますが、乳房皮膚が切除され皮膚に余裕がない場合は、形の良い乳房の形態は再現できません。そこで、エキスパンダー(組織拡張器)というシリコン製の袋を胸の筋肉の下に入れ、それを約4~6ヶ月間に渡り少しずつ膨らますことで皮膚の伸展を図った後に、乳房インプラントに入れ替える方法が一般的です。この方法の大きな利点は、体の他の部位に傷をつけずに乳房再建ができるという点です。しかし、人工物であるために、破損・露出などの人工物特有の合併症の可能性があります。また乳癌手術で胸の筋肉を切除されている場合にはこの再建術式は選択せずに自家組織移植による再建を行います。


<顔面骨骨折の治療>

顔面は、交通事故や転倒/転落、スポーツや暴力など様々な原因によって、損傷を受ける機会が多く、受傷後の顔面の変形や傷跡(きずあと)による醜形は心理的に大きな苦痛となります。さらに皮膚・軟部組織の損傷だけでなく、顔面の骨折を伴う場合は、変形に加えて、知覚障害(しびれ)や開口障害(口が開きにくい)、咬合不全(かみ合わせが悪い)、複視(ものが二重に見える)などの後遺症が残ることがあります。


・頬骨骨折の治療

頬骨は頬(ほお)部に突出した骨で、頬部に加わった外力により骨折を来します。
当院では術前に3DCTを用いて骨折の状態の評価、手術シミュレーションを行います。治療は手術が原則で、眉毛外側、下眼瞼の結膜、口腔内等に切開を加えて骨折部を露出し、直視下に整復し、金属製または吸収性のプレートで固定します。



医師紹介

医師イメージ

竹内正樹(Masaki Takeuchi)

教授・診療科長

資格
日本形成外科学会 専門医・評議員
日本熱傷学会 認定熱傷専門医・評議員
日本頭蓋顎顔面外科学会 専門医・代議員
日本創傷外科学会 専門医・評議員
日本形成外科学会 領域指導医
日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医
日本手外科学会 手外科専門医
身体障害者診断指定医(肢体不自由)
臨床研修指導医
乳房再建用エキスパンダー・インプラント基準・責任医師
乳房増大用エキスパンダー・インプラント実施医師
専門分野
再建外科(頭頚部、四肢)
マイクロサージャリー
肥厚性瘢痕・ケロイド
顔面神経麻痺の形成術
眼瞼下垂症
熱傷
一言
患者さんのニーズを踏まえ、相談の上、最も適した治療法を選択しています。
創傷(キズ)を扱う外科として、治癒後のアフターケアにも配慮していきます。

医師イメージ

橋本 一輝(Kazuki Hashimoto)

医員

資格
医学博士
形成外科 専門医
外科 専門医
専門分野
マイクロサージャリー
乳房再建
リンパ浮腫治療
一言
誠実な医療を心がけて取り組んで参ります。
お困りの際はぜひお声がけ下さい。

医師イメージ

内田 智美(Tomomi Uchida)

医員

専門分野
形成外科 専門医
一言
わかりやすい説明を心がけています。

医師イメージ

村上 方美(Masami Murakami)

医員

専門分野
形成外科一般
一言
皆様のお力になれるように頑張ります。

医師イメージ

八木 寿美鈴(Sumire Yagi)

医員

一言
患者様に寄り添った診療を心がけてまいります。
宜しくお願いいたします。

医師イメージ

武﨑 紗恵子(Saeko Takezaki)

医員

資格
日本救急医学会認定ICLS修了( 2020 / 6 )
専門分野
形成外科一般
一言
宜しくお願いします

医師イメージ

長田 篤祥(Atsuyoshi Osada)

非常勤講師

資格
日本形成外科学会 専門医
日本形成外科学会 形成外科領域指導医
日本形成外科学会 皮膚腫瘍外科分野指導医
日本形成外科学会 レーザー分野指導医
日本創傷外科学会 専門医
難病指定医
専門分野
創傷治癒、外傷、マイクロサージャリ-
一言
地域の皆さまに寄り添った医療を行います。

医師イメージ

森 怜子(Satoko Mori)

登録医

医師イメージ

松峯 元(Hajime Matsumine)

准教授 ※本院兼務