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2022年10月04日先端生命研の清水教授がアサヒ賞&三井化学賞受賞
この度、先端生命医科学研究所の清水達也教授がプロジェクトマネージャーを務めるムーンショット型農林水産研究開発事業における開発内容「サーキュラーセルカルチャーによる培養食料生産」が、「リバネステックプランター バイオテックグランプリ2022 アサヒ賞&三井化学賞」を受賞し、9月24日に授賞式が行われました。
リバネステックプランターは、リバネスならびにパートナー企業によって大学、研究機関、企業研究所における科学技術の「種」を発掘し、ビジネスまで芽吹かせるプランターとしての役割を担うことを目的としたエコシステムです。その中で「バイオテックグランプリ2022」は、バイオ領域(ヘルスケア、エネルギー、農業の基盤)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的とした表彰制度です。この開発は、本学及び神戸大学、大阪大学、東京工業大学、早稲田大学、インテグリカルチャー社、エイブル社から構成されるサーキュラーセルカルチャー(CCC)コンソーシアムで開発が行われており、穀物栽培と家畜飼育による現行の食料生産に対し、新たに藻類と動物細胞の培養による循環型食料(培養肉)生産を提案するものです。培養して増やした動物細胞は再生医療技術を用いて立体組織化することで食料(肉)とします。
アサヒ賞と三井化学賞のダブル受賞であり、今後のプロジェクト成果の事業化、企業との連携が期待されます。