お知らせ

2016年06月16日  カナダ科学大臣来訪
 5月19日(木)カナダのカースティ・ダンカン科学大臣が、本学に来訪されました。本学からは吉岡俊正理事長、齊藤加代子副学長がお出迎えし、医療人統合教育学習センターと先端生命医科学センター(TWIns)をご案内しました。
 
 医療人統合教育学習センターでは、消化器内視鏡科 中村教授が、カナダCAE Healthcare社製のトレーニングシュミレータをご紹介し、実際にダンカン大臣ご自身にもシュミレータを操作していただきました。カナダ製のシュミレータが医療従事者の技量向上に活用されていることを、大臣は非常に喜んでおられました。
  
 その後、TWInsに移動して、先端生命医科学研究所 清水所長による細胞シート再生医療の研究説明に続き、組織・臓器作製室等の最先端の研究室をご覧になりました。大臣は以前から再生医療に関心を持たれているため、興味深く説明をお聞きになりながら、さまざまな質問をしておられました。また、先端医療機器開発室では、医療安全を支援するための新しい手術システムをご覧になり、医工連携の進歩に驚いておられました。
 
 最後に、参加者の意見交換の場を設け、本学が日本で初めてPBLテュートリアルを導入した際にカナダのMcMaster Universityを参考にしたことや、現在カナダのMontreal Neurological Instituteと交流協定締結に向けて協議中であることをご紹介しました。また、G7伊勢志摩サミットの議題のひとつである女性の活躍推進についても議論が及び、カナダでは医学の分野では男女の割合が等しくなってきているものの、科学技術の分野ではまだ女性のパーセンテージが高くないとご説明がありました。それに対し、女性医療者・研究者育成担当 齋藤副学長から、本学における男女共同参画の取組に関する説明や、女性医師のための特別教育プログラム(彌生塾)を新たに始動したことをご紹介しました。
 
 カナダは、閣僚の半数を女性が占めるなど、男女共同参画とダイバーシティの重要性を強く認識している国です。少子高齢化が進む日本では、経済社会の活性化だけでなく、教育・研究・医療の分野においても、女性の活躍が必要不可欠であるため、今後さらに活発な交流が行われることを期待します。