患者さんに「最も身近な存在」
として多職種に働きかけるのも
病棟看護師の役割です。
小山 朝陽 [八千代医療センター]
2017年入職
循環器内科・心臓血管外科勤務 / 千葉県出身
職員一人ひとりがこれからを作り上げていく病院だと感じました。
私が八千代医療センターに入職しようと思った理由は、自分の出身地であり自分の出身校の附属病院であったこと、元々地域医療に関心があり女子医大の中でも地域密着型の医療施設であること、そして最も新しい施設でまだ発展過程にあり職員一人ひとりがこれからを作り上げていく病院だと感じたからです。
看護師は「患者さんと最も身近な存在」。一番傍で患者さんの安全を守る存在でなければなりません。
入職して、学生時の実習とは異なる臨床現場の看護師としての役割を日々実感する中で、看護師としての自覚を持って働くという事に少しずつですが慣れてきました。
私が所属している循環器内科・外科の混合病棟では、心臓カテーテル検査のために入院される患者さんが多くいらっしゃいます。その検査を行うにあたって、必ず検査前に生理食塩水の投与を行うのですが、循環器には透析を行なっている腎不全の方も多くいるため、そういった患者さんに対して行う投与は、1時間あたりの投与量が通常の患者さんとは異なり、遅い速度での投与になります。
あるとき私は、5月にカテーテル検査を控えている透析の患者さんを受け持ち、医師の指示を受け取った際、その生理食塩水の速度が通常の患者さんと同じオーダーであることに疑問も持っていませんでした。そのときプリセプターの方から速度についての指摘を受け、医師の指示を鵜呑みにせず、常にこれで正しいのか、問題は無いか、疑問を持って物事を見ることも看護師として働く中で非常に重要であるという事を教えていただきました。
診断や治療を行うのは医師ですが、その補助を行い、患者さんに直接投与を行なっていくのは主に看護師です。看護師は、よく「患者さんと最も身近な存在」と言われます。だからこそ一番傍で患者さんの安全を守る存在でなければならないと実感した出来事でした。
退院後の生活まで見通して支援していけるような看護師を目指していきたいです。
患者さんと関わる中でやはり多くの患者さんは退院後の生活に不安を抱えている方が多い印象を受けます。特に退院支援が必要だと判断された患者さんに対しては早期に多職種が介入を行い、チームで連携していく必要性があります。
「最も身近な存在」としての責任もありますが、だからこそ患者さんの代弁者としての役割を持ち、多職種に働きかけていくことができるのも病棟看護師の魅力だと感じています。
まだまだ未熟ですが、患者さんの退院後の生活に対する不安を少しでも軽減させられる関わりができた時は、特にやりがいを感じます。
今後も医療者としての自覚を持ちながら、患者さんの入院生活だけでなく、退院後の地域での生活まで見通して支援していけるような看護師を目指していきたいと思います。