IVR(インターベンショナルラジオロジー)
当科では様々な疾患に対し、塞栓術、止血術、血管拡張術、生検、ドレナージ、CV port留置等の種々のIVR手技を実施している。特色として、泌尿器科領域(腎の出血や動脈瘤に対する塞栓術、腎血管拡張術、副腎静脈サンプリング等)のIVRは国内で有数の症例数を誇る。また、移植後の合併症に対するIVRや、産婦人科領域(子宮筋腫に対する塞栓術、産後出血に対する緊急止血術等)のIVRも多数実施している。
上腸間膜動脈形成術の一例
60歳代男性。
腹痛の精査で腹部CT施行され上腸間膜動脈起始部に短区間性高度狭窄を認めた。
狭窄部を0.014inch wireで通過後遠位をballoon protection下に前拡張を行い狭窄の軽減を認めた。
その後balloon拡張型ステント(Express)を留置展開し狭窄部の良好な拡張を得た。
治療後症状は迅速に消失し、CT矢状断再構成像では狭窄部に留置されたステントの良好な拡張と内腔の開存が確認できる。
CTガイド下生検
肺野末梢の病変や、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍、後腹膜腫瘍を対象としてCTガイド下に経皮的にアプローチする。
腺癌
右上葉の結節に対して、18Gの生検針を用いして組織を採取した。
マンモトーム生検
マンモグラフィーにて微小石灰化があり早期乳がんが疑われた場合、ステレオガイド下にマンモトームによる微小石灰化をターゲットにして生検を行う。入院の必要がなく、傷も小さく、少ない患者負担で組織の採取が可能である。
(マンモトーム装置)
(ターゲットの設定)
(採取した組織)