お知らせ
2026年04月21日 元理事らに対する損害賠償請求訴訟の提起について
2026年 4月21日
関係各位
学校法人 東京女子医科大学
理 事 長 清水 治
理 事 長 清水 治
責任追及委員会
共 同 委 員 長 三宅 博人
橋本 周司
元理事らに対する損害賠償請求訴訟の提起について
本学は、第三者委員会の調査報告書(2024 年 8 月 2 日公表)を踏まえ、元理事長岩本絹子氏をはじめとする元理事・監事らの責任の所在を明確にすることを目的として、常勤監事ならびに外部理事を共同委員長とする外部の法律専門家を含む 4 名の委員により構成される責任追及委員会を設置し、調査を進めてまいりました。
責任追及委員会による調査を踏まえ、今般、本学は、第三者委員会の調査報告書でも指摘された至誠会推薦入試問題(推薦入試の中で、本学同窓会組織である至誠会における選抜過程において寄付実績が考慮されていた問題)について、元理事長岩本絹子氏を含む元理事5名に、本学に対する忠実義務及び善管注意義務違反が認められると判断し、元理事らに対する総額 10 億円(一部請求)の損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起しましたので、お知らせいたします。
本学は、既に至誠会推薦入試は廃止しておりますが、二度とこうした事態を招かぬよう改善計画を遂行し、継続してガバナンス体制の改善とコンプライアンス意識の徹底に全力を尽くしてまいる所存です。
なお、責任追及委員会による調査を踏まえ、すでに提訴している業務委託不正支出問題及び出向者に対する人件費問題については、現在訴訟が係属中です。責任追及委員会においては、上記の案件以外についても、引き続き、厳正な調査を進めてまいります。
【お問い合わせ先】
東京女子医科大学 広報課 阿部
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8112(内線30161)
東京女子医科大学 広報課 阿部
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8112(内線30161)
2026年04月14日 【プレスリリース】細胞の多様性をもつ次世代の血管付属人工皮膚モデルの構築に成功
ロート製薬株式会社
学校法人 東京女子医科大学
学校法人 東京女子医科大学
細胞の多様性をもつ次世代の血管付属人工皮膚モデルの構築に成功
―細胞多様性が肌弾力を生み出す事に着目した新エイジングケア理論を発明―
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:瀬木英俊)は、東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 清水達也教授との共同研究により、生体皮膚が持つ複雑な「細胞の多様性」を自律的に再現する次世代の血管付属人工皮膚を構築しました。
本研究成果は、オンライン科学雑誌『EMBO Reports』(4月1日付)に掲載されました。

図1:血管を付与する事で、ヒトの真皮間葉系細胞多様性とその機能を高度に再現した人工皮膚が開発された
1.研究成果のポイント
◆血管内皮細胞との共培養により、生体同様の真皮細胞の多様性を再現した人工皮膚を開発
◆細胞の多様性が生まれることで、皮膚のバリア機能と肌の弾力性が向上する事を発見
◆細胞の多様性のある皮膚では、ビタミンCによる皮膚バリア機能と肌弾力の改善効果が増強されることを発見
皮膚を構成する細胞は表皮角化細胞、真皮線維芽細胞など、その形や機能によって大まかに分類されてきました。近年、単一細胞遺伝子発現解析などの技術が発達した結果、同種に分類された細胞1つ1つには個性と言えるような機能や性質の差が存在することが明らかになりました。興味深いことに、老化とともに真皮の間葉系細胞の個性が失われることが明らかになり、肌の老化や疾患の重要な因子と考えられはじめています。しかし、従来の細胞培養技術では、こうした細胞の多様性を再現・分析できないために、老化との関連性の証明やケア理論の構築が困難でした。さらに、世界的な動物実験削減の流れを受け、生体の複雑さを模倣できる高度な代替試験法が求められています。
そこで本研究では、細胞の多様性維持に血管が重要な役割を果たすと考え、血管付属人工皮膚を構築することで人間の細胞多様性を再現した人工皮膚モデルの構築に着手しました。更に、人工皮膚における血管の有無を比較することで、血管に支えられた細胞多様性が皮膚にどのような影響を与えるのかについて調べました。
そこで本研究では、細胞の多様性維持に血管が重要な役割を果たすと考え、血管付属人工皮膚を構築することで人間の細胞多様性を再現した人工皮膚モデルの構築に着手しました。更に、人工皮膚における血管の有無を比較することで、血管に支えられた細胞多様性が皮膚にどのような影響を与えるのかについて調べました。
3.結果
・血管内皮細胞の導入による、真皮間葉系細胞の多様性を再現した人工皮膚の構築
一般的な人工皮膚は、表皮角化細胞と真皮線維芽細胞の2種の細胞からなる、表皮と真皮の2層モデルです。まず研究チームは、表皮角化細胞、真皮線維芽細胞、臍帯由来血管内皮細胞の3種の細胞を用いて血管構造を持つ人工皮膚モデルを構築しました(図1)。次に、構築した人工皮膚に含まれる細胞を対象に単一細胞RNAシークエンス解析を実施し、真皮に含まれる細胞の性質と多様性を評価しました。生体ヒト皮膚の真皮には多様性のある線維芽細胞と血管周皮細胞が含まれますが、研究用にこれらの細胞を平面培養した細胞では多様性が喪失されていました。その一方で、構築された人工皮膚の線維芽細胞と血管周皮細胞の多様性分布パターンが生体ヒト皮膚と非常に類似したパターンであることが確認されました(図2)。この結果は、従来困難とされていた線維芽細胞と血管周皮細胞の細胞不均一性の再現には、三次元環境と血管と皮膚の細胞間相互作用が重要な役割を果たすことを示しています。
・血管内皮細胞の導入による、真皮間葉系細胞の多様性を再現した人工皮膚の構築
一般的な人工皮膚は、表皮角化細胞と真皮線維芽細胞の2種の細胞からなる、表皮と真皮の2層モデルです。まず研究チームは、表皮角化細胞、真皮線維芽細胞、臍帯由来血管内皮細胞の3種の細胞を用いて血管構造を持つ人工皮膚モデルを構築しました(図1)。次に、構築した人工皮膚に含まれる細胞を対象に単一細胞RNAシークエンス解析を実施し、真皮に含まれる細胞の性質と多様性を評価しました。生体ヒト皮膚の真皮には多様性のある線維芽細胞と血管周皮細胞が含まれますが、研究用にこれらの細胞を平面培養した細胞では多様性が喪失されていました。その一方で、構築された人工皮膚の線維芽細胞と血管周皮細胞の多様性分布パターンが生体ヒト皮膚と非常に類似したパターンであることが確認されました(図2)。この結果は、従来困難とされていた線維芽細胞と血管周皮細胞の細胞不均一性の再現には、三次元環境と血管と皮膚の細胞間相互作用が重要な役割を果たすことを示しています。

図2:単一細胞RNAシークエンスによるヒト皮膚と人工皮膚の真皮間葉系細胞多様性の比較
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【試験方法】
正常ヒト表皮角化細胞、正常ヒト真皮線維芽細胞、ヒト臍帯血管内皮細胞の3種の細胞を使用して、①シャーレ上で培養した3種の培養細胞、②表皮角化細胞と真皮線維芽細胞の2種の細胞で構築した従来型人工皮膚、③従来型人工皮膚に血管内皮細胞を組み込んだ血管付属人工皮膚を構築し、各サンプルの細胞について単一細胞RNAシークエンス解析を実施。得られた網羅的遺伝子発現プロファイルデータを公開ヒト皮膚細胞データ(Ref. Solé-Boldo et al. Single-cell transcriptomes of the human skin reveal age-related loss of fibroblast priming. Commun Biol 3, 188 (2020).)と統合したうえで主成分分析し、更に遺伝子発現の類似した細胞をクラスリングし、その結果をUMAPに二次元プロットし、遺伝子発現の類似した細胞集団を可視化した(ロート製薬研究所実施)。 |
・血管内皮細胞の導入による、皮膚バリア機能と真皮弾力性の改善
次に、血管の有無による人工皮膚の機能性を比較しました。その結果、肌の保湿バリア機能、透明感等に重要な役割を果たすターンオーバー機能、しわたるみに関わる肌の弾力性について、血管付与による改善が認められました(図3)。

図3:血管導入による人工皮膚モデルの機能性変化
| 【試験方法】 血管を含まない従来型人工皮膚と、血管付属人工皮膚を構築し、表皮ターンオーバー、バリア機能、真皮弾力性について解析した。表皮ターンオーバーは免疫組織学的解析法を用いてKi67陽性表皮基底細胞数をカウントした。経皮水分蒸散量はTewameter TM HEXを用いて測定した。肌の弾力性については、Cutometer MPA 580を用いてR7値を測定した(ロート製薬研究所実施)。 |
・ビタミンCのターンオーバー改善、肌弾力改善作用は、血管付属人工皮膚で増強される
さらに、血管の有無による人工皮膚のビタミンCに対する反応性を比較しました。その結果、肌の保湿バリア機能、透明感等に重要な役割を果たすターンオーバー機能、しわたるみに関わる肌の弾力性について、血管付与によってビタミンCの有用性が増強されることが確認されました(図4)。
さらに、血管の有無による人工皮膚のビタミンCに対する反応性を比較しました。その結果、肌の保湿バリア機能、透明感等に重要な役割を果たすターンオーバー機能、しわたるみに関わる肌の弾力性について、血管付与によってビタミンCの有用性が増強されることが確認されました(図4)。

図4:血管導入による人工皮膚モデルのビタミンCに対する応答性の変化
| 【試験方法】 血管を含まない従来型人工皮膚と、血管付属人工皮膚を構築し、ビタミンCを含む、または含まない培養液を用いて一定期間培養した後に、表皮ターンオーバー、バリア機能、真皮弾力性について解析した。表皮ターンオーバーは免疫組織学的解析法を用いてKi67陽性表皮基底細胞数をカウントした。経皮水分蒸散量はTewameter TM HEXを用いて測定した。肌の弾力性については、Cutometer MPA 580を用いてR7値を測定した(ロート製薬研究所実施)。 |
4.今後の展望
本研究により、血管内皮細胞が存在することで線維芽細胞の多様性が誘導され、皮膚の構造や機能の維持、薬剤に対する応答性に決定的役割を果たすことが明らかになりました。本研究は血管の発達や退縮によって、皮膚の老化や疾患が制御されるメカニズムの存在を示唆し、血管に着目した新たなスキンケア理論を支えるものです。
更に、開発された人工皮膚モデルは、従来のモデルよりも人間の皮膚に近い生理反応を示すため、シワ・たるみ改善などの高機能なスキンケア成分の探索や、医薬品の安全性・有効性評価において、動物実験に代わる有力なツールとなり得ると考えています。
論文情報
<タイトル>
The heterogeneity of dermal mesenchymal cells reproduced in skin equivalents regulates barrier function and elasticity
<著者名>
Shun Kimura, Sachiko Sekiya, Sawa Yamashiro, Tetsutaro Kikuchi, Masatoshi Haga, & Tatsuya Shimizu
<雑誌>
EMBO Reports
<DOI>
https://doi.org/10.1038/s44319-026-00757-w
【用語説明】
※1 単一細胞RNAシークエンス (Single-cell RNA sequencing)
次世代シークエンサーを用いることで、個々の細胞内に含まれるmRNA全体すなわち遺伝子発現の全体像を網羅的に調べる方法です。一般的なRNAシークエンスは、サンプルに含まれる全細胞からmRNAを抽出して遺伝子発現量を調べるために、細胞集団の平均化された遺伝子発現しかわかりません。単一細胞シークエンスでは、細胞の個性ともいえる個々の遺伝子発現の違いを調べることが可能であり、この技術を用いることで一見同種の細胞に含まれる一部の細胞集団が様々な生命現象の制御に役立っている事が発見されています。
※2 免疫組織学的解析法
特定のタンパク質に結合可能な抗体を利用することで、組織に含まれる目的タンパク質を染色し可視化する方法です。本研究では真皮の主要成分である1型コラーゲン、血管内皮細胞に特徴的に存在するCD31、ターンオーバーに伴う細胞増殖中の表皮角化細胞に存在するKi67などのタンパク質に対する抗体を使用し、組織状態や皮膚機能の変化について調べています。
| <お問い合わせ先> ロート製薬株式会社 広報・CSV推進部 〒530-0011 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB29階 大阪オフィス TEL:06-6758-1211 FAX:06-6758-9820 東京オフィス TEL:03-5442-6074 FAX:03-6832-6006 広報・CSV推進部 大阪・東京共通メールアドレス:pr@rohto.co.jp <消費者の方からのお問い合わせ先:コミュニケーションコール(お客様相談室)> TEL:0120-610-755 受付時間:9:00~17:00(土、日、祝日を除く) |
2026年04月01日 改善計画書進捗報告について
2026年 4月 1日
各位
学校法人東京女子医科大学
理事長 清 水 治
理事長 清 水 治
改善計画書の進捗報告について
本学は、一昨年12月に「東京女子医科大学第三者委員会の調査報告書に対する本法人の今後の対応方針について」(以下「改善計画書」)を作成し、改革に取り組んでまいりました。旧来の理事長への権限集中を排し、学内理事で業務、職務を分担するガバナンス体制を導入し、連携と協働を旨として事務組織を改編することにより健全なガバナンスの再構築を進めてきました。また、内部統制システムの基本方針を制定し、コンプライアンス意識の醸成に向けて取り組んでまいりました。
今回のご報告において制度的な整備はほぼ完了に至りました。今後は再構築したガバナンス体制の下、改革に向けた各施策を継続的かつ着実に実行していくことに注力してまいります。
これからも本学は、改善計画書をもとに新生東京女子医科大学に向けた不断の改革に全身全霊で取り組み、皆様からの信頼回復に向け、努めていく所存です。
・改善計画書進捗状況
【お問い合わせ先】
東京女子医科大学 広報課
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8112(内線30162)
E-mail: kouhou.bm@twmu.ac.jp
東京女子医科大学 広報課
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8112(内線30162)
E-mail: kouhou.bm@twmu.ac.jp
2026年04月01日 中長期計画ビジョン2030-再生から発展へ-を策定いたしました
2026年4月1日
東京女子医科大学
中長期計画(2026年度~2030年度)
ビジョン2030 -再生から発展へ-
ビジョン2030 -再生から発展へ-
本学は、前期の中長期計画(2021年度~2025年度)の総括を行い、新たな次期計画における課題を認識したうえで、以下の重点方針に基づき中長期計画ビジョン2030-再生から発展へ-を策定いたしました。
| 【重点方針】 東京女子医科大学は2026年度からスタートする中長期計画「ビジョン2030」のもと再生と発展の歩みを強め、来る2030年の創立130周年には女子医大の伝統を現代に活かして復活させるべく邁進する。その中核となるのは病院の再生と大学の再生である。 病院においては医療安全を最重要課題として維持強化し、患者、市民参加型の医療安全システムを確立する。最先端の医療を提供する女子医科大学病院の伝統の強みを再構築するため本院は、心臓、脳神経等の臓器別センターを再構築する。本院の特定機能病院の再承認の早期実現を期する。足立医療センターと八千代医療センターは地域医療の中核病院の地位を確固たるものにする。法人収益の大宗を占める医療収支を早期に健全化する。 大学においては、教育の先進高度化を推進し自立した女性医療人を育成する。大学認証の適合評価の早期再取得を目指す。法人財務の早期健全化とともに、立地を生かした病棟・施設の整備計画を具体化し、新たな遊休不動産活用を図る。 |
<ビジョン2030 -再生から発展へ->
2026年04月01日 一般社団法人日本私立大学連盟への復会に関するお知らせ
2026年 4月 1日
各位
一般社団法人日本私立大学連盟への復会に関するお知らせ
学校法人東京女子医科大学
学校法人東京女子医科大学(以下「本法人」)は、一般社団法人日本私立大学連盟(以下「私大連」)からの復会勧奨を受け、2026年4月1日付で私大連に復会したことをお知らせいたします。
本法人は、組織運営上の不祥事を招いたガバナンス不全を厳粛に受け止め、2024年(令和6年)10月より私大連における一切の活動を休止(休会)しておりました。この間、学生、保護者の皆様、患者様・ご家族様、卒業生、並びに全ての関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
今回の復会は、本法人がこれまで推進してまいりました改善計画の進捗状況、および「私立大学ガバナンス・コード」の報告に準拠した取り組みについて、私大連による厳正な審査・確認が行われた結果、復会に向けた一定の評価をいただいたものと認識しております。
本法人にとって、この度の復会は「新生・東京女子医科大学」に向けた歩みを確かなものとする重要な一里塚です。更に、透明性の高い組織運営と不断の改革改善に教職員一丸となって継続して取り組んでまいる所存です。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
以上
【お問い合わせ先】
東京女子医科大学 広報課
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
Tel:03-3353-8112(内線30162)
E-mail:kouhou.bm@twmu.ac.jp
東京女子医科大学 広報課
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