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【開催報告】女性医療人リーダー育成部門「リーダーシップセミナー」を開催しました(1/18)
1月18日(火)、本学医学部長の石黒教授による「リーダーシップセミナー」を開催しました。質疑応答もあることから対面での開催を予定しておりましたが、オミクロン株の急激な感染拡大の影響を受け、急遽Zoomによるオンライン形式での開催となりました。
司会は女性医療人リーダー育成部門長である内田教授が務められ、肥塚常務理事(女性医療人キャリア形成センター長)より「女性医師のロールモデルとしての石黒医学部長のお話と意見交換、これを自身のキャリア形成に活かし、明日への飛躍へと繋げていただきたい」との開会のご挨拶を頂戴し、セミナーが開始されました。
まず石黒教授ご自身のプロフィールのご紹介から始まり、現在医学部長でいらっしゃる石黒教授にとって、1991年に担当された病棟長がリーダーとしての第一歩であり、その後2018年に教授・講座主任、そして2020年医学部長に就任されますが、特に教授・講座主任は今まで経験したことのないリーダーの形だったと語られ、教授・講座主任ご就任後に感じた“リーダーとして最も求められているもの”とは、「決断力の速さ」「迅速果敢な行動力」「責任感」の3つであり、不退転の強い意志を持って何が何でもやるという強い推進力、そして立場がリーダーを作る=誰でもリーダーになれる可能性がある、と述べられました。
そして実際に石黒教授がお読みになった本として「座右の書『貞観政要』(出口治明著)」と「誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命(森岡毅著)」をご紹介され、そのどちらにも石黒教授がお考えになる“リーダーとして最も求められているもの”と共通する記述が多数あり、その上で石黒教授がお考えになるリーダーに必要なものとは、やはり「失敗を恐れず何が何でもやるという不退転の意志と強い推進力を持つこと」であり、これだけはご自身が実行できていることであると断言され、またこの気持ちがなければ今の職位には就くことができないと強く語られました。
その他、「部下に仕事を任せたなら、部下の決定に従うこと」「最後は自分が責任をもつこと」「新しい価値観を受け入れる姿勢をもつこと」「組織を作る人を大切にすること」「人々が達成したくなる未来の完成形、《やりがい》を描き出すことができること」等を挙げられ、真のリーダーになるにはこれらを持つ努力が必要であるが、「立場がリーダーを作る」ことも重要であり、それには一歩踏み出す勇気を持つことが大切。その勇気を持てば誰でもリーダーになれる可能性がある、と最初に述べられたお考えに繋がりました。
最後に改めて大学の理念と建学の精神に触れ、本学の最も素晴らしいリーダーが学祖 吉岡彌生先生であり、吉岡彌生先生の信念を引き継ぎ、究めて誠実であること、慈しむ心(愛)を身につけて精神的・経済的に自立し社会に貢献し続ける女性医療人を目指し、そしてリーダーとなる一歩を踏み出していただきたい、と締めくくられました。
その後、参加者との質疑応答が行われ、閉会のご挨拶として総合司会を務められた内田教授より、どの方向に進むとしても後悔のない一歩を選んでほしいとのお言葉で終了となりました。
参加者からのアンケートでは、
・医学部長がどのような考えでリーダーシップをとり女子医大の先頭に立っていただいているのかを知ることができた
・今後の自分の目標作成の上で大きく参考になった
・医学部長でさえも色々悩みながら道を切り開いていらしたことが分かり、人間性に触れられた所が良かった、
等の感想が寄せられました。
※本セミナーはダイバーシティー研究環境実現イニシアティブの事業と連携し実施しております。
◆女性医療人リーダー育成部門では、登録生・本科生を募集しています。
・女性医療人リーダー育成部門主催のイベント(セミナー・講演会など)への優先参加
・希望者へのキャリアカウンセリングなど
【対象】学内の女性医師・研究者(大学院生を含む)および学内外の本学卒業生、本学医学部生
★詳細・申込はこちら→http://www.twmu.ac.jp/likusei//recruitment/
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