「みんなちがってみんないい」あなたの大切にしていることは何ですか?

一人の看護師として「自分のできる
ことは全部してあげたい」

藤本 真緒 [東京女子医科大学病院]

2017年入職

NICU勤務 / 福岡県出身

Interview インタビュー

挑戦心と好奇心を胸に、インターン・見学などで体感して入職先を選びました。

今まで親元を離れて生活がしたことがなく、自立してやっていけるのかという挑戦心と東京に上京してみたいという好奇心から病院を探し始めました。東京の病院をホームページから探し、気になった場所にインターン・見学などへ行き、その中で東京女子医科大学病院の雰囲気に惹かれ入職を希望しました。

「怖い」と感じた経験に寄り添ってくれた先輩のおかげで、成長した自分がいます。

「赤ちゃんが好きだから」という理由でNICUを希望し入職して、半年以上が経ちました。初めは赤ちゃんが可愛いという気持ちもありましたが、小さな赤ちゃんや呼吸器を装着した赤ちゃんもたくさんいて怖いという気持ちが大きかったです。
実際に担当した赤ちゃんの状態が悪化したとき、私はただひたすら怖くて、触るのにも躊躇してしまいました。その対応は先輩が行い、私は見ていることしか出来ませんでした。先輩は、状態が悪化した原因を考え、手際よく一つひとつを対処し、医師へ報告していました。その姿に「凄い、私もこんな風になりたい」と思うと同時に「怖い、私にできるのか」と不安にもなりました。
その後、先輩との振り返りで自分の気持ちを伝えると、「大丈夫、私も最初は怖くてなにもできなかったから」と言って、入職したての頃の話やこれまでの経緯、対処の仕方を優しく丁寧に教えてくれました。年齢の近い先輩はもちろん、重症な子を多く受け持つベテランの先輩方も、自分と同じ気持ちで同じような経験をしてここまできたのだと凄く励まされました。
その赤ちゃんは人工呼吸器をつけることになったのですが、今は呼吸器も外れ無事に退院しました。状態の悪化した子を受け持ったことで、これからどうなりたいのか、どうすればよいのか目標ができ、自分の気持ちとしても一歩成長したような気がします。

NICUの看護師として、自分のできることを全力で全部してあげたい。

もちろん赤ちゃんは可愛くて毎日癒されます。小さな身体で必死に生きようとしている赤ちゃんを見ると、ただ可愛いだけでなく、一人の看護師として「この子達に自分のできることは全部してあげたい」と日々働いています。
私は福岡から上京し、初めて一人暮らしをしているのですが、最初はよくホームシックになっていました。地元に帰りたいという気持ちが強く、家でも病院でも泣いてしまったことがあります。そのとき支えになったのは同期や友達、そしてやっぱり家族です。同期とはご飯へ行き、仕事からプライベートまで色んな話をして励まし合いました。同じ学校だった友達とは息抜きに少し遠くへ遊びに行ったり、頻繁に連絡を取り合ったりしています。家族とは時々電話をしたり、地元へ帰ったり。長い時間会えなかった分、会えたときの喜びは大きくて、離れたことで家族の大切さを強く感じました。「自分は周りの人達に支えられている、独りじゃない」と思うと、「もっと頑張ろう」と思え、東京での生活も楽しくなってきます。
今後、NICUの看護師として知識をつけるのはもちろん、今のうちに先輩の看護から盗めるものは盗み、成長していきたいと思っています。赤ちゃんは成人と違って自分の意志を伝えることができないため、行動や仕草から状態を読み取り、一人ひとりの赤ちゃんに対し全力で関わっていきたいです。

適切な感染対策の実践を目指し、日々考えながら働いています。

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