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実践看護学Ⅳ(地域看護学)

概要

地域看護学は、地域で生活する人々の健康や生活に関わる課題を具体化し、人々が自らその課題を解決し、QOLの維持・向上を支援するための看護実践を探求する学問領域です。
公衆衛生、産業、在宅ケアの各分野における看護専門職として、個人、家族、集団、地域を対象とした健康課題や地域看護を取り巻く国際的な動向を踏まえ、現状と今後予測される課題を推考し、課題を解決するための実践や研究方法を追究していきます。
具体的に、さまざまな対象のニーズアセスメント・評価に基づいた問題解決の展開過程、活動評価の方法、多様な専門職や関係者、当事者と協働し課題を解決する方法、支援チームにおけるパートナシップおよびリーダーシップなど実践に関わる理論や方法を学生、実践家、教員がディスカッションを通じて学習を深めていきます。
さらに、ヘルスプロモーション・健康教育の理念や展開方法、健康行動を促進する支援方法、セルフケアとグループダイナミクスを活用した支援、地域包括ケアシステムの概念や構成要素、健康政策や施策化、地域ネットワーク構築に関わる理論や方法を学びながら実践の質を高めるための研究の基礎能力の修得を目指します。

研究可能テーマ

個人・家族・集団・地域を対象としたヘルスプロモーション・健康教育の展開と評価、アクションリサーチによる個人・集団の健康支援、子ども虐待予防を目指した個別・グループミーティング支援と評価、在宅ケアの質改善方法の開発と評価、地域包括ケアシステムや介護予防の支援と効果、そしてニーズアセスメントから計画、実践、評価の効果的展開や多様な発達段階や健康課題を抱えた対象への支援の質改善を目指した研究に取り組んでいます。
また、行政や在宅ケア分野で活動する保健師や看護師を対象とした支援向上のための記録様式の開発や現任教育プログラム開発などの研究にも取り組んでおり、ご自身の経験や関心を踏まえて幅広い観点から研究テーマを選定することが可能です。

スタッフ紹介

・教授  清水 洋子
・准教授 濵田 昌実
・講師  金屋 佑子
・講師  湯淺 晶子



 

学位論文テーマ

○修士論文テーマ
・労働災害の判例分析から再考する産業看護活動の変遷と今後の健康支援における課題
・単身男性自衛官の肥満に関わる生活習慣と職場のソーシャル・サポートとの関連