特徴
乳癌の治療は日々進化しています。
手術に関しては、乳房温存術の場合は、整容性に配慮した乳房温存術（オンコプラスティックサージャリー）を行っています。また乳房切除術が必要な場合は形成外科と連携をとりながら乳房再建術を、ご希望のある場合には同時（一次一期）自家組織再建も可能です。
遺伝性乳癌卵巣癌症候群の乳癌患者さんに対しては、ゲノム診療科、婦人科、形成外科との連携のもと、リスク低減のための対側乳房切除術、卵巣卵管切除術を、画像診断学・核医学科との連携でMRIを併用した強化スクリーニングも実施可能です。周術期の化学療法に対しては脱毛予防のための頭皮冷却も行っております。お子さんを希望の方には、婦人科と連携して妊孕性温存のための受精卵凍結、不安の強い患者さんには乳癌看護認定看護師によるサポートなど、患者さんを中心にチームとして安全で信頼される診療を行っています。非手術を希望される方で腫瘍サイズなどの条件を満たす場合には放射線腫瘍科との連携で重粒子線治療という選択枝も可能な場合があります。薬の進歩も目覚ましいものがあり、世界最先端に遅れることのない治療を心掛けています。