脳神経外科 林  基弘教授 脳神経外科 林  基弘教授

頭を開けずに人生を手術する、脳神経外科超低侵襲ていしんしゅう治療・ガンマナイフ
患者さんの「したい人生」を一緒に取り戻していきましょう!

脳神経外科分野では、あらゆる脳疾患に対し、高い技術力を持って極めてからだへの負担が少ない低侵襲外科治療を行っています。定位放射線治療・ガンマナイフは大事な脳組織や神経を0.1ミリレベルで避け、高線量一括照射にてまるで切除させるべく治す画期的な治療です。転移性脳腫瘍や手術根治の難しい良性脳腫瘍(聴神経腫瘍・頭蓋底腫瘍など)、脳動静脈奇形(AVM)、薬剤抵抗性三叉神経痛が主な適応となっており、すべて保険診療でカバーされています。さらに2021年からは最新機種を導入し、従来のピン固定治療だけでなくサイバーナイフのように痛みを負わないマスク固定がガンマナイフでも可能となりました。これにより、今まで適応外とされていた大きな脳腫瘍やグリオーマなど悪性度の高い脳腫瘍に対する寡分割かぶんかつ照射治療が可能となりました。さらに、全身麻酔が必要であった小児AVM患者さんに対し、ピン固定不要・麻酔不要・同日脳血管撮影不要の「日帰り治療」も可能となりました。
患者さんの状況とご要望に応じたオーダーメイド治療の実践を私の信条としています。

患者さんへ

「脳に病気があります」と医師に最初に言われた患者さんのほとんどは頭が真っ白になってしまい、暗いトンネルの中にドンと置かれてしまいます。私も心筋梗塞を患った経験があったからこその患者としての実感です。だからこそ私たちは、元々未来へ繋がっていたはずの「したいこと」「せねばならないこと」を傾聴し、どうしたらそれが実現できるのか、また以前のように再び希望を持って生きていけるようになるのか、その解決のために、外来初診時にしっかりと膝を付き合わせてお話をさせて頂きます。
そして、治療後も安心してご自身本来の人生に戻れるよう、一生懸命にサポートをさせて頂きます。
本学の理念である至誠と愛、これこそが女子医大本来の医療の提供の仕方だと考えています。

情熱医療プロフェッショナルドクター 林  基弘教授

医療スタッフの皆さんへ

各々の診療科の専門性が高い本学では、いかなる科の患者さんであっても「女子医大の患者」であるという意識を職員皆が持つことが重要です。 そして本学に期待を寄せている患者さんたちが「女子医大の患者」であることに誇りを抱いて頂けるために、私たち医療者は自分達のためだけではなく、患者さんに軸を置いた全人的医療を実践し、将来的にやり甲斐と生き甲斐に繋げていけるように、皆でタッグを組んで共に目指して頑張りましょう!皆様のニーズに合った医療を心掛けつつ、少子高齢化する未来の日本に必要な医療を模索し、それに対応した医療の構築に寄与したいと考えております。どうかよろしくお願い申し上げます。

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