2025年1月
病院長 西村 勝治
東京女子医科大学病院のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。令和6年12月6日付で病院長に任命されました、西村勝治(にしむら かつじ)と申します。専門は精神医学です。
このたび、当院は「新生 東京女子医科大学病院」として、新たなスタートを切りました。これまで多くの皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。私たちはこれらの経験を真摯に受け止め、過去を教訓として、未来に向けて強い決意を胸に再出発いたしました。今後は、皆さまからの信頼を再構築するため、全力を尽くしてまいります。
現在、私たちは「医療を提供する目的とは何か」「どのような病院であり続けるべきか」を改めて問い直し、その答えを追求しています。かつて当院は、日本屈指の高度先端医療に取り組んでいました。しかし、平成13年および平成26年に発生した医療事故と、それに伴うガバナンスの機能不全が明らかになり、社会からの信頼を大きく損ねました。その結果、職員の大量離職や患者数の減少という深刻な事態を招いたことを、私たちは重く受け止めています。
令和6年8月に第三者委員会から提出された調査報告を受け、今回、法人の体制が刷新され、病院も新たな一歩を踏み出しました。今、私たちは過去を乗り越え、再び社会から信頼される病院を築く責任を胸に歩み始めています。
この責任を果たすためには、「新生 東京女子医科大学病院」としての確固たるフィロソフィーが必要です。まず、病院のすべての職員と共に、基本理念と基本方針を見直すことから始めました。東京女子医科大学の創立理念である「至誠と愛」の精神に立ち返り、私たちの使命、目指す病院像、そして大切にすべき価値観を再確認しました(「新生 東京女子医科大学病院のミッション、ビジョン、バリュー」)。これらの理念を基盤に、私たちは一丸となって共通の方向に向かって邁進してまいります。
私たちの使命は、社会から信頼される高度な医療を提供する大学病院として、すべての人々の生命と健康を守ることです。これを実現するために、高水準の医療安全と最新の医療技術を追求し、患者一人ひとりに最善の医療を提供することを目指します。また、すべての職員が医療人としての誇りと責任を持ち、患者さんやそのご家族と共に成長し続けることを強く決意しています。
今後とも、当院の再生を温かく見守り、ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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