当科の特徴
当科では肺癌を始めとする呼吸器外科的疾患全般に対して外科治療を行っています。年間の手術症例は250-300例でそのうち肺癌手術が100-120例程度です。全手術の9割以上を低侵襲な胸腔鏡下に行っており、特に早期肺癌、転移性肺腫瘍に対しては、当科独自の3次元画像を用いた正確な区域切除、亜区域切除を積極的に行い、一方で局所進行病変に対しては拡大手術(SVC置換術等)を必要に応じて選択しています。
当科の研修の特徴として、後期研修早期からの豊富な臨床、手術経験が挙げられます。各種専門医(外科専門医、呼吸器外科専門医等)取得に必要な症例数をはるかに超える経験を積むことができ、最短年限で各種専門医を取得することが可能です。
また、当科では歴史的に肺癌だけでなく幅広い疾患を取り扱っており、漏斗胸に対する手術(Nuss法、胸肋挙上術)や、気管内腫瘍に対する気管支鏡下治療(レーザー焼灼術、ステント挿入術)、喀血に対するカテーテル治療(選択的気管支動脈塞栓術)なども習得することができます。さらに2012年より早期肺癌と縦隔腫瘍に対してロボット支援装置(Da Vinci S Surgical system®)を用いた手術も導入しています。
胸腔鏡手術、開胸手術、気管支鏡治療、カテーテル治療からロボット手術までバランス良く経験でき、Generalな呼吸器外科医をめざす方には最適な修練環境であると思います。
キャリアパス
研修施設 | 研修内容 | 取得可能資格 | |
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1年目 (卒後3年目) |
本院 | 呼吸器外科研修 胸腔鏡下肺部分切除、良性縦隔腫瘍摘出術 | |
2年目 | 関連施設 | 一般外科研修 | |
3年目 | 本院 | 呼吸器外科研修 肺葉切除術、胸骨正中切開縦隔腫瘍摘除術 | |
4年目 | 関連施設 | 呼吸器外科研修 胸腔鏡下肺葉切除術、IVR(気管支動脈塞栓術) | 外科専門医 |
5年目 | 関連施設 | 呼吸器外科研修 胸腔鏡下肺区域切除術 | 気管支鏡専門医 がん治療認定医 |
6年目 | 本院 | 呼吸器外科研修 胸腔鏡下複合亜区域切除術 | 呼吸器外科専門医 |
7年目 | 本院 | 呼吸器外科研修 肺動脈形成術、気管支形成術、人工血管置換術 | 呼吸器専門医 肺がんCT検診認定医 |
週間予定
AM | PM | 夕 | |
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月 | カンファレンス→手術 | 手術 | 放射線カンファレンス, Cancer board |
火 | カンファレンス→手術 | 手術 | |
水 | カンファレンス→病棟業務 | 気管支鏡検査 | |
木 | カンファレンス→病棟業務 | 病棟業務 | Clinical Chest Conference (呼吸器内科、放射線科との合同カンファレンス) |
金 | カンファレンス→手術 | 手術 | |
土 | 総回診→病棟業務 | 当直体制 | |
日 | 当直体制 | 当直体制 |
妊娠、出産との両立について
当科では女性医師でも働きやすい環境を構築しており、妊娠、出産と両立可能です(実績あり)。妊娠中、出産後子育て中は当直を免除しております。当科では、ライフワークバランスを考慮した勤務体系としており、中途入局や子育てをしながら専門医を取得したい方も大歓迎です。
後期研修後
後期研修後、希望者は当科助教として採用されます。また希望者は学位取得も可能です。
医局説明会・見学 連絡先
手術見学、医局説明会は随時承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
問い合わせ先
〒162-8666 東京都新宿区河田町 8-1
東京女子医科大学病院 呼吸器外科
医局長 光星翔太
TEL: 03-3353-8111(内線 37112)
Mail: mitsuboshi.shota@twmu.ac.jp